これは、とある女の子が気がついたら七不思議になっていたお話。
約150年前
???
見舞い来てやったぜ。
時雨(生前)
わ〜。珍しいですねぇ。貴方がここに来るなんて。
???
……俺は北へ行くことにした。だから早くその病気治して追いついて来い。
時雨(生前)
分かってますって。
???
……っ!分かってねーから言ってるんだ。
時雨(生前)
……泣かないでくださいよ。これが最期みたいなこと、言わないで……十年後も二十年後も、生きるつもりだし、"土方さん"より長生きして見せますから。
???
……ちっ…分かった…絶対に蝦夷まで来いよ。
時雨(生前)
分かってます。
時は流れで現在。かもめ学園にて
寧々
こんにちは!
寧々
圧倒的草タイプ!
寧々
八尋寧々です!
寧々
シジマさんとの一件があり、無事花子くんを説得し
寧々
七不思議四番、美術室のシジマさんの依代を破壊することが出来ました!
寧々
でも私の寿命のことはまだ何も行動に移せていません。
寧々
ってことで、今日は花子くんに相談しに行こうかなって思ってまたいつもの女子トイレに行ってみたんだけど、
寧々
花子くんいない?!
光
おい花子!家の横尾と佐藤を何処へやりやがった!……って、花子?
寧々
あっ!光君!花子くん知らない?
光
いや、それが俺も分からなくて……って、貼り紙?
寧々
ん?どれどれ?
寧々
カイギに行って来ます………なんの?
光
花子いねーのか……
寧々
で、光君はなんでここに?
光
実は家の横尾と佐藤が、急に存在ごと無かったことにされてたんす!絶対怪異の仕業だと思って花子を問い詰めようとしたのに、なんでよりによっていねーんだよー!って感じで……
寧々
……なるほど?
花子くん
あれ?お二人さん!何してんの?
寧々
あ、花子くん!実はね、光君がかくかくしかじか……
花子くん
……ふーん。なるほど。で、少年。その前に何か異変とか無かった?ちょーっと最近とある七不思議がイタズラとかしてるっぽくてさ。俺も捜査してんだ。
光
異変……確かいなくなる直前、先生から屋上の掃除を頼まれてた気が……
花子くん
それだ!
寧々
……?どういうこと?
花子くん
八尋知らない?屋上の噂。
寧々
屋上?
生徒
わー!大変だぁー!
生徒
土籠先生と時雨先輩が喧嘩してるぞー!
寧々
土籠先生が?喧嘩?
土籠
だからだなぁ!
時雨
だから私じゃないって言ってるじゃないですかぁ!この根暗蜘蛛!マッドサイエンティスト!!
土籠
あ"?あのなぁ!
寧々
どういうこと……?
土籠
……注目の的だな……話の続きは教頭室で聞きますよ。沖田時雨さん。
時雨
……っ!あーはいそうですか!分かりましたよ!ふんっ!
寧々
な、なんだったの……?
光
あれ。先輩知らないんすか?
寧々
え……?
光
あの先輩、高等部2年A組の沖田時雨先輩っすよ!成績は常に学年トップで、生徒会書記を務めてて、ここかもめ学園剣道部エースという天才!でも病弱だから、試合には出れないらしいんすよ!
花子くん
詳しいね。少年。
光
兄ちゃんと同じクラスだからな!噂ではあの蜘蛛野郎と仲がいいらしいんだよ。
寧々
土籠先生と?
花子くん
……試合には出ない剣道部エース、ねぇ。
寧々
花子くん?
花子くん
ま、でもまずは聞きこみ調査からだよね。張り切ってこー!
寧々、光、花子
おー!
寧々
そんなこんなで私たちは、聞きこみ調査をすることにしました。
ヤコ
あー。あの滅多に会議に顔出さない女の子のことね。知ってるには知ってるわ。でも私から教えられることは何もないわよ。
シジマ
……知りたいなら直接屋上に行けばいいじゃないですか。まぁ、私もあの子とあまり関係を持ってないから、詳しくは知りませんけど。
茜
僕が下劣なエロガキに協力するわけないでしょ?アオちゃんならまだしも!
土籠
……知ってる。でも教えられねーな。そんなに気になるなら屋上にでも行けばいい。噂くれー知ってんだろ。
寧々
噂……知らないです。花子くん。何か知らない?
花子くん
えっ?!いやぁ……そのぉ……
寧々
何よ!
光
そうだぞ!ハッキリ言え!
花子くん
実は、初顔合わせの時、
花子 よろしくね!零番! 零番 ……よろしくお願いします。 花子 それにしても、零番って屋上でならなんでも出来るんでしょ?あんなことやこんなこともできるってこと?! 零番 💢一生関わらないでください!それと、屋上には来ないこと!来たら切り刻みますからね……?
花子くん
って事があって……それから会議にも来てくれなくて……
光
この変態ヤロー!
土籠
……はぁー……しゃーねーな。教えてやるよ。
こんな噂知ってますか?
幻の零番様
屋上の真ん中で零番様零番様お越しください。
と目を瞑って願うと零番様が現れて、
自分の願い事を1つ叶えてくれる。
でも願いが重ければ重いほど、
代償は重くなる。
例えば、
命を奪われる。
とか。
土籠
ってことだ。内容は七番様と似てるな。
寧々
という事で、私達は土籠先生から聞いた噂通りに、屋上に行ってみることにしました。