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彼女は常に、希望に満ち溢れていた。
「彼らなら大丈夫。」
などと。
時に、人が恋しくなり
連れていくこともあった。
アレが起こるまでは、平和だった。
オズ
えっと、この人が魔法担当のドロシーです！
ドロシー
お、お願いします……
オズ
ドロシーは僕と同じで神格らしくってね
オズ
僕が拾ったんだよ
文香
警察に届けないんですかー？
オズ
大丈夫〜ちゃんと言ってきたから
渚凪
何か問題になったらヤバいですね〜
ドロシー
……あのさ、オズ
オズ
ん、どした？
ドロシー
…このクラスにもちゃんと神格？がいるんだな……
オズ
ああ！文香の事ね！
文香
え、私が何かありました？
オズ
文香は神格だから凄い魔力が強いんだよ
オズ
まぁまだ17年しか生きてないから僕には適わないけどね
渚凪
大体神格は三百年は余裕で生きるんですよ〜
文香
それじゃあ私も三百年も生きるのか……
ワイワイ
オズ
じゃあまた魔法やってくよ〜
ドロシー
大体何を教えるんだ？
オズ
ん〜……ドロシーは例になってくれれば嬉しいな
ドロシー
わかった
オズ
えっと、今回は《盗作》(トレース)を教えるね
オズ
ドロシー、できる？
ドロシー
え、あ、うん……？
オズ
OK！じゃあ僕が《阿鼻叫喚》をやるから
オズ
ドロシーはそれを《盗作》して！
ドロシー
う、うん…
オズ
……《阿鼻叫喚》
ドロシー
っ……ト、《盗作》！
シュンッ
ドロシー
……「オズ」捕捉！
ドロシー
《阿鼻叫喚》を……
ドロシー
《転送》！
バシュッ
みんな
おお〜……
オズ
っ……流石に2倍はキツイな…
ドロシー
！オズ、大丈夫か……？
オズ
大丈夫大丈夫！
オズ
えっと、《盗作》は、相手の出した魔法を盗って、それを2倍で返すっていう……
右腕がジンジンする
オズを傷つけた、人を傷つけた。
その感触が残っていて……
彼女は楽観視していた。
華に囲まれた生活を送りながら
人間を見つめていた。
だが人間は
やはり残酷なもので
恩を仇で返すような目で見上げていた。
一旦おわり
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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