そして時は過ぎていった。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
家族もクラスの奴らもいるのに、 なぜか君だけはどこにもいない。
あの夏の日を思い出す。
僕は今も今でも歌ってる。
君をずっと探しているんだ。
君に言いたい事があるんだ…。
ころん
家族やクラスの奴らは
皆居るのに…
皆居るのに…
ころん
どうして1番大切な…
君だけが居ないんだ。
9月の終わりにくしゃみをして、
6月の匂いを繰り返す。
そうして夏は何度もやってきた。
でも、その度に思い出すんだ。
ころん
るぅとくん…
ころん
どこにいるの…?
ころん
どこに行ったの…?
ころん
どこに……。
君の笑顔は、君の無邪気さは、
頭の中を飽和している。
ころん
誰も何も悪くないよ。
ころん
君は何も悪くはないから。
ころん
もういいよ、
投げ出してしまおう。
投げ出してしまおう。
ころん
そう、
言って欲しかったんでしょ?
言って欲しかったんでしょ?
ころん
ねぇ。
会いたいよ…。
…END
『あの夏が飽和する』