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「ガラガラ」
橘 結
「おはよ」
眠い目を擦りながら教室に入る
「今日もギリギリじゃん…w」
笑いながら里穂は言う
幼稚園からの腐れ縁
嫌味たらしくてでも安心できる
橘 結
その言葉と同時に
教室
橘 結
そう言い席に着く
～授業中～
「♪♪♪♪♪♪」
誰かの歌声が聞こえる。
綺麗な歌声で…
うっとりして眠ってしまいそう
～休み時間～
橘 結
河井 里穂
河井 里穂
こいつ…wと思いながら
聞き間違えかなと不安になる
「♪♪♪♪♪♪」
橘 結
河井 里穂
里穂が不思議そうに私を見つめる
橘 結
河井 里穂
面白がる里穂に少しイラッときた
でもさっきちゃんと聞こえたんだ
きっと私にしか聞こえないんだ
不思議とそう断定出来た
理由なんてないけど
この歌は次の日もまた次の日も続いた
私は気にもかけなかった
茶。
茶。
茶。
