【鏡の国の有栖】

ぱちぱち、と瞬きしては数秒前とはかなり変わった景色が広がる

可愛げのある、屈託の無い笑みが向けられた

数秒、きょとんとした時間が流れた

少し間を置ききょとん、とした後 目を丸くし笑った

この辺りで音のこもりが無くなった

そう言って不敵に笑う彼女の視線は穏やかで優しげだった

短時間話しただけなのに良くわかった

彼女は努力家だった。

そして、傲慢だった。

少女達の談笑する声が街の中に可愛らしく溶けて行く

えっ渋！！

おほん、何でもない

そのまま、ケーキ屋に入った

〜少女食事中〜

非常に満足そうな顔で二人の少女が店から出て来た

very・Hardenbergia・salse

そう書かれた小洒落た看板がある

彼女は私の頭を優しく撫でては

少し儚げな、優しい優しい微笑みをこちらへ向けました。

彼女はぽつり、ぽつりと語り始めました

それは、『禁忌』についての話で当時の私には難しくてわかりっこありませんでした

……、彼女の背負っていたものは今でも分かりません

でも、彼女は底無しに優しい方でした……

{現界通信時間終了ですね。}

{それにしても、『禁忌』ですか。面白い奴も居たものですね。}

{きっと彼女なら、受け入れられる}