千幸
太一、ここここ

太一
ごめん、千幸待たせて

千幸
いいよいいよ、そんなに待ってないし

私の名前は、千幸
太一とは幼馴染み
太一は頼りないけど一緒にいるとっても落ち着くの
でも太一の事を特別好きという感情はない
私と太一は社会人になって三年になるから
そろそろ結婚かな?って思ってる
でもなぜか結婚をしたいとは思わない
課長
えー、今日から新入社員の牧田君が入る

同僚
わぁー、イケメン

同僚
あの子の教育係になりたい

課長
牧田君の教育係はーじゃあ千幸君

千幸
えっ、私ですか?

課長
そうだ、よろしく頼む

千幸
わ、分かりました

同僚
えー、いいな~

牧田
千幸さん、お願いいたします

千幸
よろしくね、牧田君

千幸
牧田君、覚えるの早いね

牧田
いえいえ、千幸さんの教え方が分かりやすいからですよ

牧田君は、物覚えが早く頼りがいもあり
優しいので女性社員に人気だった
千幸
そういえば、牧田君は歓迎会に来るの?

牧田
千幸さんはいくんですか?

千幸
私?私は行くよ

牧田
なら行きます

千幸
牧田君、変わってるね

千幸
あ、じゃあ私帰るね

太一
あっ、千幸さん一緒に帰りましょう

千幸
あっ、太一いいよ帰ろ

牧田
あっ、あの~

千幸
何?

牧田
千幸さんと太一先輩の関係って?

千幸
私と太一は幼馴染み

牧田
あっ、そうなんですね
すいません、呼び止めて

太一
千幸、あの後輩誰?

千幸
私が教育係してる後輩の子

太一
そうなんだ

千幸
とっても物覚えが良くて頼りがいもあって
すごく優しいの

太一
そうなんだ、ごめんな
こんな彼氏で

千幸
太一、そんな事言わないでよ
私は太一の事が好きなんだから

千幸
あっ、もう家か
太一バイバイ

太一
じゃあまた明日ね
千幸さん

牧田
千幸さん、ここどうするんですか?

千幸
あー、ここはこのファイルを開いて

太一
千幸さん、ちょっといいかな?

千幸
あ、はい
何ですか?

千幸
何か分からないことでもあったの?

太一
いや、これをちょっと一緒に運んでほしくて

千幸
オッケー

太一
ありがとう、千幸さん

千幸
そういえば、何で太一は私の名前
さん付けなの?

太一
それは、、自然と、、ですかね?

千幸
ふーん、そうなんだ

太一
呼び方変えた方がいいかな?

千幸
別に呼びやすいように呼んでくれたらいいけど
出来たら呼び捨てがいいかなって

太一
そっか、頑張るよ

太一
荷物運びやらしてごめん
でも、千幸と一緒に居たかったからだから

千幸
えっ、そうなの⁉️

太一
じゃあまた帰りにち

牧田
千幸さーん

千幸
太一ごめんね
はーい

牧田
お昼一緒に食べましょう

千幸
えっ、いいけど
牧田君、お弁当?

牧田
はい

千幸
そうなんだ、意外だなー

同僚
いいな~、先輩牧田君とお昼食べれて

同僚
でも、千幸先輩なんかぶりっ子になってない?

同僚
ムカつく、いじめてやろうかな

太一
そこの子、牧田君に一緒に食べたらいいか聞いたら
いいじゃん

同僚
あっ、そうか
太一先輩ありがとうございます

太一
俺って意地悪だな
千幸の邪魔して

課長
それじゃあ、牧田君の入社を祝って乾杯

千幸
乾杯

太一
乾杯

牧田
乾杯

同僚
牧田君、隣いいかな?

千幸
(うっ、女子の視線が怖い)

千幸
いいよいいよ

同僚
ありがとうございます

牧田
あっ

太一
ち、千幸こっちこっち

千幸
あ、太一ありがとう
てか、呼び捨てで初めて呼んでくれたね

太一
初めてじゃないよ
この前呼ぼうと思ったら邪魔が入って、、

千幸
えっ、なんか言った?

太一
いや、言ってないよ

千幸
それにしても、牧田君
すごい質問攻めだね

同僚
牧田君って彼女いるの?

牧田
いないよ

同僚
じゃあ、好きなタイプは?

牧田
うーん、千幸さんみたいな性格の人かな

千幸
えっ、私?

同僚
嘘、千幸さんみたいなのがいいの?

同僚
千幸さん、彼氏出来た事なさそうだし

同僚
千幸さん、借金あるんでしょ

同僚
それに、千幸さんああ見えて会社の人と遊んでるらしいよ

太一
千幸の事を悪く言うなよ

千幸
えっ

太一
千幸は、面倒見が良くて頼りがいがあって
料理もうまくて最高なんだよ

千幸
太一、、もういいよ

同僚
ご、ごめんなさい

牧田
太一先輩、怒ると怖いっすね(笑)

太一
まっ、まあね(笑)

課長
さっ、気を取り直して
王様ゲームしよう

課長
王様だーれだ

牧田
はーい

課長
命令は?

牧田
じゃあ、王様と2番は今から恋人同士

同僚
千幸さん、クジ交換してください

千幸
えっ、いいの

同僚
私、牧田君の事好きだから恋人同士になりたくて

千幸
いいよ

同僚
ありがとうございます

課長
で、2番誰?

同僚
はい、私です

牧田
◯◯さんか~まあよろしく

課長
なんか希望の人いたの?

牧田
はい、まあ秘密ですけど

同僚
千幸さんですか?

牧田
えっ、そ、それはどうだろう?

同僚
絶対そうだね

課長
まあまあ、◯◯さんと牧田君は恋人なんだろう
仲良くしなよ

牧田
まあ、そうですね

同僚
牧田君、好きって言って

牧田
好きだよ、◯◯

同僚
キャーー

課長
さあ、もう一度引くぞ

課長
王様だーれだ

太一
はい

牧田
おっ、太一先輩か~

同僚
命令は?

太一
じゃあ、3番が好きな人に告白

牧田
あっ、俺だ

同僚
好きなのは、彼女の私でしょ

牧田
それは、ゲームだろ

同僚
ひどい、牧田君

課長
まあまあ、それで牧田君の好きな人は

牧田
千幸さんです

千幸
へっ?
私?なんで?

牧田
最初は、優しい所が好きで今日太一先輩
が言ってた所も聞いてますます好きになりました
付き合って下さい

千幸
ご、ごめんなさい

課長
あらー、残念

同僚
断っちゃうんだ~

千幸
はい、私婚約者がいますので

太一
こ、婚約者⁉️

課長
どうやら、婚約者のお出ましだね

牧田
千幸さんの婚約者太一先輩なんすか?

太一
いえ、僕はまだ彼氏だと思ってました

千幸
もう婚約者も同然だよ(笑)

同僚
じゃあ、結婚式するんですね?

千幸
するよ、当然

太一
で、でも僕は頼りないし君を幸せにできるかわからないよ
それに、、、

千幸
そんな事言わないでよ
太一にはいいところ沢山あるのに

課長
まあ、今日はお開きにするか

千幸
はーい

太一
じゃあ、千幸さん帰りましょう

千幸
また、さん付けになってるよ

太一
あっ、ち、千幸帰りましょう

牧田
本当に付き合ってるんですね

千幸
うん、そうだよ
嘘は言わないよ、私は

千幸
じゃあ、また明日ね

同僚
千幸さんおめでとうございます

千幸
ありがとう、結婚式に来てくれて

同僚
いえいえ、それよりブーケトス
こっちに投げてくださいね(笑)

千幸
オッケー、任しといて

千幸
はい、どうぞ

太一
わあー、千幸綺麗だよ

牧田
本当、千幸さん綺麗ですよ

同僚
本当に綺麗ですよね、牧田君が好きになるのも
無理ないですよね

牧田
僕がお嫁さんに貰いたかったな

千幸
まあ、今日は楽しんでよ

同僚
はい、楽しませてもらいます

牧田
僕も楽しませてもらいます

私はあの歓迎会から帰ってから太一に
プロポーズされた
私は、喜んでオッケーした
そして、私は今太一と幸せな家庭を築いている