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僕は生まれた。
“いのうしゃ”と言うらしいが
博士は僕を人間だと言っていた。
他の人達は成功した いのうしゃと 言うから
頭がこんがらがる。
僕はものに触れていけないらしい
なぜ?と聞くと 博士は少し戸惑った顔をした。
僕はそれが気になって 実験用のハムスターに 触れてしまった。
温かさを知りたかった。 冷たさを知りたかった ただ知りたかった。
溶けてしまった。
僕の手をすり抜けた ハムスターだったものは 液状になってしまった。
僕がころしてしまった。
それを見た博士は ごめんね とだけ謝った。
博士は何も悪くないのに
それから僕は触れたくても 触れられなかった。
温かさを知ることがなかった。
そんな僕を見た博士は
博士
と差し出してしたのは手袋だった。
僕が戸惑っていると
博士
とはめて僕の手を頬につけた。
とても心地が良い はじめて温かさを知った
それから博士は本を もってきてくれた。
僕を他の人とは違う 化け物とは言わず 普通の人間として。
博士
博士は言葉の本をもってきてくれた。 僕は理解できても喋れないから
博士
博士は突然言い出した。
僕は外の景色がみたいのは あったが博士といたかった。
博士
博士
博士は寂しそうに呟いた
博士
博士
博士はいつも以上に深刻そうに顔を しかめる
次の瞬間、僕は背筋がこおった
カミカゼ
博士
博士は僕を庇うようにカミカゼに 顔を向ける。
博士
博士は僕に言う。 僕はコクリと頷き博士をみる
カミカゼ
カミカゼ
博士
博士
博士は悲鳴をあげる 頬から血が垂れる
博士
博士
博士
カミカゼ
博士は僕に叫ぶ。
僕は必死に走った、 足が痛い
僕は必死に走った。 博士の悲鳴が耳に届く
…
…
…
どれだけ走っただろうか 足から血が滲むくらい走った。
僕は博士が気になって 帰ってきてしまった。
カミカゼはいなくなっていた。 そして僕の部屋には博士がいた
博士は…。冷たくなっていた。
僕は泣いた。
どれだけ泣いても 帰って来ないのに
僕は研究所を後にした。 博士が大事にしていた本と くれた手袋をはめて
僕は行き先も分からないまま 歩きだした