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ある雪の降る日
私は道端で財布を探していた
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
周りに人気はない
辺りは静かで自分の呼吸の音しか聞こえない
感じるのは 手に刺さる冷たさのみ
だが、そんな痛みももう感じなかった
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
後ろから声がした
振り返ると 青い髪に青い瞳
黒い服に傘を差した大きな男性がいた
彼はしゃがんで私に傘を差し出す
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
言葉を遮られ、はっきり聞かれる
私は諦めて口を開く
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
彼は素手で雪に手を突っ込む
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
それでも彼は探し続ける
私も諦めて探し始める
あれからどれだけ経っただろうか
気付けば雪は止んでいて、太陽が上っていた
もう見つからないんじゃないか
そう諦めかけていた時だった
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
彼は遠くから走って来る
手渡された財布に添えられた彼の手は赤く、冷たかった
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
気付けば彼を呼び止めていた
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
ただ、お礼がしたかっただけだ
決してナンパではない
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
彼は想像以上に面白い人だった
話すときの関西弁
美しく反射する青髪
すべてが好きだ
私は彼に恋をした
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
翔(ショウ)
花園 茜(ハナゾノ アカネ)
そう言って、私は彼と別れた