僕は10歳の誕生日にプレゼントで腕時計をもらった。
お父さん
それはプラスチック製のデジタル時計で、見た目はごく普通。
しかし、デジタル表示は膨大な時間をカウントダウンしている変わった時計だった。
お父さん
父親は僕にそう告げた
俺は成長して青年になり、何でも全力で取り組んだ。
休みがあれば山に登り、海で泳いだ。
友人たちとの会話を楽しみ、恋人を愛した。
俺は自分に残された時間を知っていたため、何も恐れるものはなかった。
私は全力で人生を駆け抜け、いつしか老人になった。
10歳の時にもらった腕時計に表示された時間は残りわずか...
自分の最後を見届けるためにやって来た、古いビジネスパートナーで、かけがえのない友人と握手。
息子を抱きしめ、妻の額にキスをした。
年老いた私は微笑んで目を閉じる。
老人
老人
デジタル時計
その時、時計は一度だけアラームを鳴らしてデジタル表示は消えた。
しかし私は死ななかった。
その時、はじめて死の恐怖に震えた
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