僕
(ああ、これはいつもの夢だ)
僕
僕はもう同じ夢を何十回も見ているから
僕
雰囲気でわかるようになったよ
僕
周りは真っ暗で何も見えないし
僕は自由に動く事も出来ない。
僕は自由に動く事も出来ない。
僕
話すことしかできない。
僕
そしてあの子がどこかにいるはずだ
僕
『どこにいるの?』
私
『窓のそばにいるよ』
彼女が答える。
私
やった。今日も会えた。
それから僕が
僕
『そばにおいでよ。話をしよう』
と言うと、 彼女は、必ずこう答えるだろう
私
『いいよ。まずは君から』
って。。。それがいつもの 2人の再会の挨拶みたいなものだ
僕
それから繰り返し夢のように
いつも同じ話をする。
いつも同じ話をする。
僕
たまに違う話もしようと
考えたりはするんだけど、
なぜだかそうならない。
考えたりはするんだけど、
なぜだかそうならない。
僕
でもいいんだ。この話をすると必ず君は喜んでくれて、僕もとても幸せな気分になれる。
僕
いつも同じところでわらい。ぼくもつられてわらう。そうしているうちに、夢から目が覚める。それがいつもの夢だ。
僕
だけど今日は目が覚めない。
僕
少し不思議な気分。
僕
僕は声をかける
僕
『どこにいるの?そばにおいでよ』
って。 彼女は答える
私
『でも、もう行かなくちゃ』
僕
どこへ?
不安になる僕は
僕
『話をしよう』。。。。。
返事はない
僕
今まで、真っ暗の中で君と話をしていたけど、少しづつ朝焼けの様に周りが明るくなって、ついに君の姿が消えた。
僕
そうか。
僕
もう君が死んでから49日か。
僕
いよいよ天国へ行く時が来たんだね。
僕
もう夢の中で会えないんだね。
僕
ずっと側にいてくれて、ありがとう。
僕
最後に君が見せてくれた泣きわらい顔、忘れないよ。
僕
いつか天国へ行く時は、また同じ話をしよう。