TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

いつも見る夢

一覧ページ

「いつも見る夢」のメインビジュアル

いつも見る夢

1 - いつも見る夢

2019年09月03日

シェアするシェアする
報告する

(ああ、これはいつもの夢だ)

僕はもう同じ夢を何十回も見ているから

雰囲気でわかるようになったよ

周りは真っ暗で何も見えないし
僕は自由に動く事も出来ない。

話すことしかできない。

そしてあの子がどこかにいるはずだ

『どこにいるの?』

『窓のそばにいるよ』

彼女が答える。

やった。今日も会えた。

それから僕が

『そばにおいでよ。話をしよう』

と言うと、 彼女は、必ずこう答えるだろう

『いいよ。まずは君から』

って。。。それがいつもの 2人の再会の挨拶みたいなものだ

それから繰り返し夢のように
いつも同じ話をする。

たまに違う話もしようと
考えたりはするんだけど、
なぜだかそうならない。

でもいいんだ。この話をすると必ず君は喜んでくれて、僕もとても幸せな気分になれる。

いつも同じところでわらい。ぼくもつられてわらう。そうしているうちに、夢から目が覚める。それがいつもの夢だ。

だけど今日は目が覚めない。

少し不思議な気分。

僕は声をかける

『どこにいるの?そばにおいでよ』

って。 彼女は答える

『でも、もう行かなくちゃ』

どこへ?

不安になる僕は

『話をしよう』。。。。。

返事はない

今まで、真っ暗の中で君と話をしていたけど、少しづつ朝焼けの様に周りが明るくなって、ついに君の姿が消えた。

そうか。

もう君が死んでから49日か。

いよいよ天国へ行く時が来たんだね。

もう夢の中で会えないんだね。

ずっと側にいてくれて、ありがとう。

最後に君が見せてくれた泣きわらい顔、忘れないよ。

いつか天国へ行く時は、また同じ話をしよう。

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚