テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

色を滲ませ 空を越えて

一覧ページ

「色を滲ませ 空を越えて」のメインビジュアル

色を滲ませ 空を越えて

18 - 雪舞う季節に咲き誇る Ⅰ

♥

384

2024年08月05日

シェアするシェアする
報告する

1月1日

今日は明暗の日

とはいえ太陽は生命力を取り戻したらしい

神はいない派の俺にとっては くだらない日

うるさくて面倒くさい

知らない人

へいへい、そこの兄ちゃん?

知らない人

一緒にお祭り行こうぜ〜!

k r

やめてくださいっ…!

乱暴に腕を掴まれ

抵抗するも引っ張られていく

いるんだよ…毎年こういう奴

知らない人

じゃ、楽しめよっ!

どんっ、と背中を押され 1人に戻る

帰れるものなら帰りたい

ところが1度ここに来れば 祭りが終わるまで囚われてしまう

信者共が門番のようなものをしているから

k r

はぁ………

退屈だなぁ…

この場に知り合いが1人でもいれば まだよかった

祭りが終わるまでどう過ごそうか、…

考えながら 神社の中を巡る

もしかしたら抜け穴でもあるかもしれない

そんな淡い期待を抱いた

まぁ、結果は予想通り

抜け穴は0

けれどいい場所を見つけた

人気のない静かな場所

ずっと賑やかな場所にいるよりは ずっと気が楽だろう

ごほっ…ごほ "…

k r

ん……?

わしゃわしゃ…

緑の溢れた場所から音が聞こえてくる

なにかあるのかな…

多少警戒心はあったものの 好奇心が勝り俺は葉をかきわける

k r

は…、?

恐らくさっきの音の正体は 足元にいる人

パンダのパーカーに

ぶかっとした水色の靴

k r

まさか…ほんとに……

"実は俺…n kに似た人を見つけたんだ"

k n の言葉を思い出す

特徴は一致するし

種族も多分…人間

でも人間だとすればおかしい

寿命はとうに尽きているはず

考えられるのは…

k r

人間以外の種族か…

k r

別人か…

n k

ん"ん……ぅ"

連れて帰ろう

こいつに熱があるって伝えれば きっと門番も大人しく通してくれる

k r

っしょ……

k r

ッ~~ ! ? ! ?

彼に触れると 電撃が走るような衝動に駆られた

k r

ッ…は"ぁっ…はぁ…"

k r

ッ………?

内蔵が飛び出てくるかと思った

気持ち悪い…

頭におかしな景色 話が 流れてきた

知らない場所で 俺?と n k が話してて…

ずきっ…ずきっ…

k r

ふぅ……はぁ…

今は考えるのをやめよう

帰ることを優先すべきだ

俺は体勢を立て直して 家まで歩いた

k r

ただいま…

k n

おかえ…!

k n

……り…?

笑顔で振り返った k n は俺の姿を見るなり顔色を変える

いや、俺が背負っている彼を見て。

k r

神社で倒れてたから…

k r

とりあえず家にと思って

k n

あー…寝かせといていいよ…

k r

うん…

がばっ

n k

ここ…どこ…??

何日眠っていたんだろう

かなり体調が優れている

というかなにも感じなくなってる

ガチャ

k r

おはよう…ございます?

きりやん…?

成長して大人らしい顔つきに 変わっているが俺にはわかった

きりやんなんだ…

k r

なかむ…だよね?

誤魔化すのは……無理かw

n k

久しぶりだね…w

k r

…訊いていいのか
わかんないけどさ

k r

人間っていうのは嘘…だよね

n k

バレるよなぁッ…

ぴょこっ

ふりっ

n k

そうだよ、俺は妖狐

n k

人間じゃない。

俺は妖狐の姿になって 耳としっぽを動かした

色を滲ませ 空を越えて

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

384

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚