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1月1日
今日は明暗の日
とはいえ太陽は生命力を取り戻したらしい
神はいない派の俺にとっては くだらない日
うるさくて面倒くさい
知らない人
知らない人
k r
乱暴に腕を掴まれ
抵抗するも引っ張られていく
いるんだよ…毎年こういう奴
知らない人
どんっ、と背中を押され 1人に戻る
帰れるものなら帰りたい
ところが1度ここに来れば 祭りが終わるまで囚われてしまう
信者共が門番のようなものをしているから
k r
退屈だなぁ…
この場に知り合いが1人でもいれば まだよかった
祭りが終わるまでどう過ごそうか、…
考えながら 神社の中を巡る
もしかしたら抜け穴でもあるかもしれない
そんな淡い期待を抱いた
まぁ、結果は予想通り
抜け穴は0
けれどいい場所を見つけた
人気のない静かな場所
ずっと賑やかな場所にいるよりは ずっと気が楽だろう
ごほっ…ごほ "…
k r
わしゃわしゃ…
緑の溢れた場所から音が聞こえてくる
動物でもいるのかな…
多少警戒心はあったものの 好奇心が勝り俺は葉をかきわける
k r
恐らくさっきの音の正体は 足元にいる人
パンダのパーカーに
ぶかっとした水色の靴
k r
"実は俺…n kに似た人を見つけたんだ"
k n の言葉を思い出す
特徴は一致するし
種族も多分…人間
でも人間だとすればおかしい
寿命はとうに尽きているはず
考えられるのは…
k r
k r
n k
連れて帰ろう
こいつに熱があるって伝えれば きっと門番も大人しく通してくれる
k r
k r
彼に触れると 電撃が走るような衝動に駆られた
k r
k r
内蔵が飛び出てくるかと思った
気持ち悪い…
頭におかしな景色 話が 流れてきた
知らない場所で 俺?と n k が話してて…
ずきっ…ずきっ…
k r
今は考えるのをやめよう
帰ることを優先すべきだ
俺は体勢を立て直して 家まで歩いた
k r
k n
k n
笑顔で振り返った k n は俺の姿を見るなり顔色を変える
いや、俺が背負っている彼を見て。
k r
k r
k n
k r
がばっ
n k
何日眠っていたんだろう
かなり体調が優れている
というかなにも感じなくなってる
ガチャ
k r
きりやん…?
成長して大人らしい顔つきに 変わっているが俺にはわかった
きりやんなんだ…
k r
誤魔化すのは……無理かw
n k
k r
k r
n k
ぴょこっ
ふりっ
n k
n k
俺は妖狐の姿になって 耳としっぽを動かした