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夜のリビング
時計の針は10時をさしている
今日も辺りは血まみれ
涙と血液が混ざった地獄絵図
私は血まみれのカッターを右手に握り
一人で泣いていた
彼には彼女がいる
彼の彼女に慣れればと日々思う
でも私は所詮セフレ
くだらない妄想をする
それがただ私の幸せな時間だった
私に幸せな時間って昔からあったのかな
幼少期から母親は知らない男を連れ込んでは
毎晩毎晩虫図の走るような声が聞こえる
知らない男と母親の淫らな声
耳を塞いでも塞いだ手を貫通し耳へ辿り着く
毎日がそんな生活だった
そんなある日
母親の連れ込んでいた男。あの男が
当時11歳だった私に手を出した
気持ち悪かった
しにたくなった
痛かった
苦しかった
そんな光景を母親はただみているだけだった
ただただ
しにたかった