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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 兄弟パロ、執事パロ
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14 初めての“ヤキモチ”って、どうしたらいいの?
金曜日の放課後。
学園の中庭では部活動の掛け声やボールの音が響いていた。
春の終わりを告げるように風が少し冷たくなり、制服の裾をやさしく揺らしている。
そんな中、こさめは中庭のベンチで、ひとりペットボトルの紅茶を飲んでいた。
目の前では、バスケ部の練習をしている男子たちの中に、見慣れた顔がある。
こさめ
制服の上着を脱ぎ、白Tシャツ姿で走り回るなつは、いつもより表情が明るく見えた。
その隣には、同じバスケ部の女子生徒が笑顔で話しかけていて──なつも、それに応えるように口元をほぐしている。
それを見て、こさめの胸の奥に、もやっとしたものが湧き上がった。
こさめ
こさめ
ペットボトルのキャップをぎゅっと閉める。
けれど、視線は勝手になつの方へと引き寄せられていた。
どうにもならない感情に、こさめは目を細めた。
──その後。
なつ
こさめ
練習終わりに声をかけられた時、こさめは思わずそっぽを向いてしまった。
なつ
こさめ
少しだけ声が尖ってしまう。
自分でもわかっているけれど、素直になれなかった。
こさめ
なつ
なつ
こさめ
なつ
こさめ
なつ
こさめ
図星をつかれて、こさめは顔を真っ赤にした。
こさめ
なつ
なつがにやりと笑う。
その顔があまりにもわかっている感じで、余計に腹が立った。
こさめ
ぷいっと背を向けて歩き出したこさめの後ろから、なつの静かな声が追いかけてきた。
なつ
なつ
こさめは歩みを止めた。
耳まで赤くなったまま、振り返らずに小さく呟く。
こさめ
一方その頃、生徒会室。
らんは書類を片手に、どこか落ち着かない様子だった。
デスクの向かいにはいるまが座っているが、手元のPCを黙々と打つ姿を見て、何度か声をかけようとしては飲み込んでいる。
らん
いるま
らん
いるま
いるま
らん
いるま
いるま
いるま
その言葉に、らんの目が見開かれる。
らん
いるま
いるま
らん
いるま
淡々と答えながらも、いるまの耳は少し赤くなっていた。
らんはふっと吹き出す。
らん
いるま
らん
いるま
言葉は変わらず丁寧なのに、その真っ直ぐさが、たまらなくくすぐったい。
らんは書類を机に置き、目をそらしたまま呟いた。
らん
その夜、屋敷のダイニング。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
すち
みことはじっとすちを見つめたあと、テーブルのスプーンをくるくると指で回す。
みこと
みこと
すち
みこと
声が裏返った自分に、みことはさらに赤面した。
すちは少し考えたあと、そっと小さな箱を取り出す。
すち
すち
みこと
みこと
すち
みこと
それでもタルトを受け取ってしまう自分にも、負けた気がしていた。
雨が止んだ夜の廊下。
ふたり、またふたりと、自室に戻っていく。
けれど今日、誰の胸の奥にも芽生えていた感情があった。
“ヤキモチ”──それは、恋が少しだけ進んだ証。
気づかないふりをしていた気持ちが、雨上がりの空のように、少しずつ輪郭を現していく。
第14話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡150
rara🎼
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