運命な俺ら

ご本人様には関係ありません 青水 若干赤桃あり 地雷の方はお引き取りください

最近ほとけが俺を避ける

というか触れさせてくれない

何かあったか問い詰めても返ってくる返事は

このふたつだけ

そんな見え見えの嘘つかれたって安心なんて出来ない

むしろ心配が募る一方だ

あいにく俺は1人でぐるぐる考えるのが苦手なタイプなので

ないこの番である同じアルファのりうらに相談することにした

一連の流れを軽く説明すると、

店に入ってすぐに頼んだアイスコーヒーをストローでくるくる混ぜながらりうらが返事した

オシャレなカフェに似合わない一言を発したりうらを咎めつつ、アイスコーヒーを口に運ぶ

りうらのグラスがからんと音を立てる

自分で考えてばっかりでほとけの気持ちのこと考えてなかった

絶対な大丈夫なんてないし、

絶対に何も無いなんてない

ずずーっとアイスコーヒーを飲み切るりうら

言いながら荷物をまとめ始める

なんだかいつも迎えに行っているような……

そう尋ねると

はにかむように笑ったりうらの瞳の奥には揺らいだ桃色が見えて

隠しようのない独占欲に目眩がしそうだった

そう言ってりうらは椅子にかけていたジャケットを小脇に抱えて立ち上がる

にかっ、といたずらっぽく笑うりうら

相談乗ってもらったし、と首を縦に振ると

今度は子供っぽく微笑んでドアへと歩き出した

そのまま出ると思っていたのに、まろ、と声を上げるりうら

いつだって人を笑顔にする、

安心感のある微笑みで、りうらはそう言った