……はぁ…
今年も梅雨が早いなぁ…
お前、雨嫌いだもんなぁ〜
いつからいた?
お前がここに来た時から。
ほんと、邪魔くせえ。
んだとぉ!?
あぁ、ネオ現象がなければな。
まーねー。
ーネオ現象とは?ー 某年某月某日。 寧星高等学校の屋上階にて、 ネオンに類似した光のようなものが降り注いだ現象。 色は青緑色であり、本来のネオンの橙赤色とは違うことが謎である。 一番の謎は…
その年から、梅雨入りが早くなり、そして梅雨が長くなってきている事だ。 しかも、その屋上階『だけ』晴れている事もだ。
確かにあれはクソだよなー!
唐突に降ってくるとか、ありえねーし。
なんかテロリストがやったとしか思えねーよ。
そりゃそうだよ…
今は10月の初めまで伸びてるよな。
そうなんだわ。
このままだと、日本は沈没するかもだって。
んなこたーないだろ。
そう信じたいが。
はー。
久々な青空。
まぁ…
自分たちは何回も見た事あるがな。
これは…本当は、「梅雨が長くなっている」んじゃない。
「同じ一日を繰り返している」んだ。
じゃあ、何で10月とか話しているのか?
答えは単純明快。 ネオンの光が、“そう”認識させてるから。
にわかには信じがたいよな?
だが、本気でそうなんだ。 何で俺らが分かるのか?
俺らが、それを調査する役割を担っているからだ。
まさかネオンの光がずっと梅雨にさせるとはねー…
ネオン自体にも自我があるんじゃね?
そうじゃなきゃ分からんわ。
そうだよなー…
もう一回降ってくれさえすれば!!!
さすがにないだろ、今まで降ったことなかったやん。
そうだよな……あ。
ふと見上げると、
一筋の青緑の光。
外の世界が雨の中、
そこで光は輝いた。







