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それは亮平がまだ中学3年生だったころ

毎日がつらくて、心も表情も 「石」 みたいだったころ…………

真冬の夕方。学校説明会の帰り道だった。周りの人たちの笑い声が聞こえてくる。

みんな楽しそうにしているのに

亮平だけは、冷たい遊歩道に座りこんでいた。

落ちている亮平のカバンは開いてあたりに高校のパンフレットが散らばっている。

亮平はそのうちの一冊を、しっかりと手に握っていた。

『八美津高等学校』 自由な校風で人気がある憧れの学校 亮平は密かに第一志望にしている高校

このパンフレットは、さっきレモン色の髪の女の子が拾ってくれた。

珠里

私も行くんだけど

と言って 亮平が座りこんだままふりかえると、あの女の子が遠ざかっていくのが見えた。

いままであったことないほど美人で手にはレモンソーダのペットボトルを無造作に持っている。

派手な色の髪をして、無愛想。目つきも鋭いのに、どことなく優しい雰囲気の人だった。

キレイでまぶしいレモン色の髪がまぶたに焼き付く。まるで、彼女が手に持っているレモンソーダのような、刺激的な色。

亮平は、その色が見えなくなるまで、彼女のうしろ姿を目で追いかけた。

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