黒尾鉄朗
はい。
出入口の近くだから新鮮な空気
吸えると思うよ?

ゆき
あ、ありがとうございます

ゆき
ゴホッゴホッ

黒尾鉄朗
無理して喋らなくてだいじょうぶだから

音駒
ゆきちゃーーーん!!!
だいじょうぶっ!?

ゆき
!!!
心配して頂きありがとうございます!💦

音駒
あたりまえ!心配するに決まってるー!!

ゆき
すいません、ありがとうございます!
さっきよりはマシです!

黒尾鉄朗
少しは落ち着いてきたか?

ゆき
はい、だいぶ。
みなさん、
ご心配おかけしてすいません💦

音駒
だいじょーぶだよー!

黒尾鉄朗
言いたくない内容かもしれないけど、
喘息のこと、
俺たちに教えてくれないか?
喘息のことを俺達も知って、
いざという時にすぐに対応できるようにしたい。

ゆき
もちろんです!
今みたいな発作が出ると、
私も、パニックになるし、
皆さんに迷惑かけてしまうので、

音駒
めいわくなんかじゃない!!!

孤爪研磨
迷惑なんかじゃないよ?

と、
座っている私の目線に合うように
少ししゃがんで言ってくれた。
孤爪研磨
ゆきは、俺たちの大事な仲間。
いざ、その時が来てしまった時に
しっかり対応できるようにしておきたい。
ゆきが、少しでも辛くないように。

黒尾鉄朗
研磨が言ってるんだから
ほんものだな!

孤爪研磨
くろ、どういう意味

ゆき
ほんとうに、ありがとうございます!

そう言ってゆきは肌身離さず
持っている、
ノートのページをペラっと開いた。
ゆき
わたし、ひどい発作が起きてしまった
とき
1週間ほど入院したことがあったんです。
その時に病院の先生や看護師さんに
発作のこと
たくさん聞いてノートにまとめていました。

ゆき
自分の身体だから、
喘息のこと、
知っておこうとおもって、、、
だから、皆さんに見て欲しいです。
知っていて、欲しいです。

孤爪研磨
うん勉強するね。

孤爪研磨
このノートグループLINEで送ってくれる?
ゆき、追加するから

わたしは、音駒高校バレー部の
グループチャットに
入れてもらった。
黒尾鉄朗
さて!帰りましょうか!

音駒
おーす!

音駒
ゆきちゃん!
みんなで一緒に帰ろー!!

ゆき
はい!
