私は、ひねくれているとよく言われる。
自分でも、そう思う。
今日なんか、リレーで一生懸命走った。
走っただけで、みんなに褒められた。
50メートル走、10秒の超鈍足の速さの私が、体育苦手だから
みんなはきっと、私に配慮して褒めてくれたんだと思う。
それは、嬉しい。
だけど、すごく特別扱いされているような気持ちになる。
分かる。私がみんなと違うこと。
体育が本当にできないし、性格も暗いし、友達もいない。
そんな私を褒めてくれるクラスって、本当にすごいと思う。
でも、なんか嫌なんだ。
そんな私は、ひねくれている。
すごく、生きたくなくなる。
フッ…。と、消えてしまいたくなる。
みんなに生きてて申し訳ないって、思う。
私は、鞄を持ち直して脚を動かした。
扉を開けると、皮肉にも、透き通っているコバルトブルーの青空が広がっていた。
柵に寄りかかり、街を見下ろす。
ああ、空が近い。
次こそは、ひねくれないように。
幸せに、なれるように。
そう願いながら、深く漆黒の灰色に堕ちていった。
コメント
2件
初コメ失礼しますm(_ _)m 主様のストーリー全部見ました... 最高ですね_(´ཫ`* _)⌒)_尊い