「クリスマスの本音」
私は「クリスマス」が大嫌いだ。
クリスマスにカップルが手を繋ぎながら 歩き、「あったかいね」 なんて言って イチャつくんだろ?
バカバカしい
華鈴(かりん)
と親友の華鈴が言った。
少しイラッとした。まぁ居ないのは事実だけど
○○
華鈴は少し顔が明るくなった。私を誘おうとしてるのかな
華鈴(かりん)
・ ・ ・
えっ?終わり?
○○
と少し戸惑いつつ聞き返した
華鈴(かりん)
○○
はぁ、と溜息をつき、「クリスマス、ねぇ。」と心の中で唱えた。
家に着いてTikTokを開いたらクリスマス の音源ばかり。
みんなは一緒にいる人が居るんだろうな。
年齢=恋愛経験0の私にはご縁が無いな。
そんな時同じクラスで幼馴染の楓弥から LINEが来た。
楓弥
LINEを開くと背景がクリスマス仕様に 変わった。
○○
みんなクリスマス、クリスマスうるせぇな と思いながらもこれでも優しく返した
楓弥
私をメモ代わりにするな!!
○○
と返しTikTokに戻った瞬間
楓弥
と来た
○○
楓弥
いつもおちゃらけな楓弥が手伝って欲しい だって??珍しい。
楓弥
わーお、と思いながら恋愛経験0の私がア ドバイスをする。
○○
正直話を終わらせたくて適当に済ませた。
30分後、『既読がつかないや笑』と文章 の写真と共に送られてきた。
えぇ、クリスマス誘ったのに未読無視は 可哀想、
○○
いたずらっぽく言ったつもりだけど後々 言ってることやばいなと思って消そうと したら既読がついた。
楓弥
えっ、
○○
楓弥
○○と過ごす』
好きな人がいる、?くせに私と過ごすな んてだめな男。なんて思ったけど少し嬉 しいような気もした
クリスマスイブ。私はなんとなく雑貨屋さ んに行った。
本来はクリスマスイブにカップルたちは デートするらしいから、もちろんカップ ルが多い。そして手を繋いでいる。
ふと、チェック柄のマフラーが目に 止まった。
なぜだか分からないがいつの間に買っ ていた。あと青いラッピングされた手袋 も。
青いラッピングされた手袋を見て楓弥を 思い出した。
ううん。だめだ。楓弥には好きな人が。
クリスマス当日。
集合時間10分前に映画館の前で楓弥を待 った。
あ、楓弥だ。
楓弥
○○
いつも通りのどうでもいい話をしてい つも通り笑った。
今日もカップル多いなぁ。あ、あの人手 繋いでる、、、ちょっとまって、周りか ら見たら私たちカップルに見えるじゃ ん?!恥ずい!
あんなにクリスマスが嫌いな私が今ここ に居るのがおかしいのにいつの間にか楽 しんでんじゃん!!
その時。視界が明るくなり、綺麗なライ トアップがされた。
○○
楓弥
楓弥
楓弥は変な方向を向きながら私に白いラッ ピングをしたものをくれた
○○
ラッピングを開けると白いうさぎのかわ いいぬいぐるみが入っていた。
○○
楓弥
そこでハッと手袋を思い出した。
でもあのデザインで良かったのかな、あ の色でよかったかな、もうちょっと高い の選んだら良かったかな、と心配が追っ てきた。
結局渡せないまま「今日」が終わろうと する。
「あのさ」の3文字も言えない。
楓弥
○○
心の声漏れてた?!
楓弥
あぁ、もしかして楓弥もなのかな
楓弥
○○
楓弥
え??私を誘おうとしてた??誘っ、 え?
○○
楓弥
はぁ、ダメだこいつ。と思いながら笑み が零れた
○○
楓弥
楓弥
1秒後広がる声と背後の視線が痛い。
2秒後手が冷たいのに顔が熱い。
3秒後やっと意味が分かる。
そして、2人で大爆笑した。
○○
楓弥
なんだかクリスマスの実感がなくて、も ぅ人の視線なんか気にならなくて、ただ ただ、楽しい時間だった
○○
楓弥
○○
○○
またくだらない話をしながら一緒に帰 る。
○○
○○
青いラッピングを出して君にあげた
楓弥
○○
楓弥
と手を繋がれた。
○○
はっ!
あんなに嫌いだったクリスマスに私は手 を繋いでいる?!
楓弥
なんだかんだ私カップルに嫉妬してるだ けのアホだったんだな、と感じた。
楓弥
優しい目で見つめるいつもと違う幼馴染。
楓弥
○○
なーんだ。私もう1人じゃないじゃん。
TikTokで創作していた方のを参考にしました!
皆さん沢山リクエスト下さーい🙇♀️🙏
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