恋の仕方が分からない

たっつんさんはもう泣いて 目が腫れている

泣きたいのは…！泣きたいのは……！

私なんだよー！

死にたくない…！

お医者様も泣きそうだった

きっとそれほど……悔しいのだろう

私を…ひとつの命を

助けられなかった…… そうなるんだから

思ったより長い……！

決めた…！私……！

その10年を楽しんでみせる！

私は小さな声を口からこぼした

お医者がびっくりした顔で こちらを見てくる

はぁ……

私くらいなら…私の年なら 伸ばせないかな？

お医者様が冷たい声で 返事をしてくれた

よし

楽しく、楽に、

長く活きる

そして色んな話を終えてお医者様は 部屋をでていった

私は泣き続けた

泣いて泣いて、泣きまくった

ずっとたっつんさんが そばにいてくれた

ずっと背中をさすってくれた

たっつんさんが静かに言った

ゆあんくんが、 感情戻り始めた……って

たっつんさんは小さい声で 嬉し泣きしそうな顔だった……

でも……

私は

嬉しくなかった

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