れい
れい
れい
申し訳ありませんでしたァッ‼︎
れい
なるのですが、お母様に携帯を
奪われておりまして………
れい
ご意見はごもっともでして……
れい
レイ
コイツは後で
〆ときますので。
れい
れい
私の別連載で書いた四流が
ありがたくも好評だったため、
書かせていただいた話です!
れい
分けさせて頂きます!
れい
グルッペン
グルッペン
ゾムは護衛。
行ってこい。
四流
グルッペン」」
いつも通りの、いつもの任務。
いつもならば、今頃基地に戻り コネシマに食害を 受けさせていただろう。
軽く巻き込まれた相棒も、半泣きに なりながら優しく笑っていて……
ゾム
…なんでや………
いつもより早く息が上がる。
地面に足を取られているのもあるが、 最大の理由は"彼"だろう。
ゾム
使われへん………
なんでこんな時に………
さっきからぴくりとも反応しない インカムを雑にポケットに突っ込み、 足を速める。
ゾム
助けたるからな……
エミさん…………
腕の中から香る鉄の匂いに 気が遠くなりそうになりながら 相棒の名前を呟いたゾムは、豪雨の中 地面を蹴った。
ゾム
雨宿りできそうやな……
ゾム
エミさん…………
逃げるように駆け込んだ洞窟に いまだ瞳を伏せているエーミールを 寝かせる。
若干肌寒いここで風邪を ひかないように自身のパーカーは エーミールに被せ置いていった。
ゾム
こんな所に洞窟が…?
ゾム
できたもんじゃ
ないのは確かやな……
壁伝いで歩きながらも そう判断したのは、薄暗い中明らか 人為的に吊られたランプが光を 放っていたからだ。
ゾムはその内の1つを手に取り辺りを 照らす。
多少の歩きにくさはあるものの、 ある程度整備が施されている。
ゾム
あるんよな……
ゾム
行ってみたいけど……
ゾムはちらりと彼が眠っている 入り口の方へ視線を向ける。
ゾム
血ぃ止まれへんのよな……
ゾム
とにかく早く基地に
帰らんと………
ゾムがエーミールの元へ戻ると、 彼はまだ目を覚ましていなかった。
勝手に拝借した包帯で縛った胸の傷が 痛々しい。
ゾム
ゾムは無言でエーミールの額に 浮かんだ汗を拭き取り、静かに彼を 背負った。
…雨は、小雨になりつつある。
音も無く森を走り抜ける影がひとつ。
ゾムは、いつものトレーニングの 倍の距離を走っていた。
ゾム
森を抜けられへん…)
ゾム
我々国圏内か、
それとも………)
ゾム
ザゥッ‼︎
ゾムが自身に急ブレーキをかける。
珍しく、明確な殺意を放ちながら。
ゾム
低く、唸る様な声で言うと、ガサッと 音がして数人の男が姿を現した。
ゾム
多分もっとおるな)
気配的に囲まれているのがわかる。
いつもならば取り囲まれているからと いって、こんな気配ダダ漏れ程度の 連中を捌くことくらいなんてこと 無いのだが、今日はゾムひとりで対峙 するわけでは無い。
エーミール
背で眠る彼を庇うような体勢を取り ナイフを構える。
すると相手のリーダーらしき男が 口角を上げながら前に出てきた。
モブ
ゾム様ですね?
ゾム
何や。
迷わず歩を進めて近づいてくる 向こうの意図が読めない。
『暗殺者ゾムーク』の情報は一応 我々軍では機密扱いとされている。
しかも、この男は今自分のことを 『ゾムーク』ではなく『ゾム』と 言った。
つまり、鉄壁の機密情報機関である 鬱とロボロを破ったということだ。
それにより、ゾム自身が 警戒すべき相手だと判断する。
ゾム
ゾム
そこまで馬鹿じゃないと
思うんやけど……)
ゾムが男を探る様な目で見ていると 男は薄い笑いを浮かべた。
モブ
対応しないで下さい。
悲しくなるでしょう?
ゾム
馴れ馴れしく喋りかけてくる男に一層 怒りが溜まったが、拳を握り その気持ちを抑える。
今はなるべく穏便に済ませたい。
ゾム
モブ
ですね……………
うーんと、わざとらしい素振りを 見せる男に睨みをきかせると 相手はぱっと笑顔を作り、 その"目的"を発した。
モブ
入りませんか?
ゾム様。
ゾム
一瞬脳が思考を止める。
ゾム
真似しといて
何言うてんねん
コイツ……)
ゾム
a軍って………)
ゾム
クライアントやんけ!)
ゾム
ことや………⁉︎)
ぐるぐると、答えの見つからない 問題が頭の中を巡る。
ともあれ、形としても自分達の味方で ある以上、殺すわけにはいかない。
ゾム
引き抜きってことか?
ゾム
荒い歓迎やけど。
モブ
違いますかね………
詳しく言うと、
モブ
私達の軍に
入りませんか?"
モブ
ゾム
モブ
断るなんて
しないですよね?
モブ
お仲間を抱えて。
ゾム
モブ
その方は………
参謀役の
エーミール様では?
モブ
置いていくなんて
できませんね?
モブ
近い人物であり、
貴方の大切な"相棒"
ですものねぇ?
ゾム
言わせておけば…‼︎)
不快な言葉をズラズラと並べ立てる その口を永遠に 閉ざしてやりたくなる。
いつもならばもうクライアントだの 何だの無視して、確実に殺していた。
…ただ、きょうは"いつも通り" ではない。
四方を敵に囲まれ、 背中には負傷した仲間。
そして、その彼の傷は依然酷いまま。
ゾム
ゾム
愛用のナイフを投げ捨て、 エーミールを支えていない手を上げ 降伏の念を示す。
男はそれを見て満足そうに笑った。
モブ
嬉しい限りです!
何が受け入れるだ、馬鹿馬鹿しい。
ゾム
モブ
ゾム
無事を保証しろ。
ゾムの突然の条件突き付けに、男は 少し考える様な顔をした。
しかし、全く殺気を収めないゾムを 見てすぐにフェイスチェンジをした。
モブ
エーミール様に対して
一切の危害を
加えない事をお約束
いたしましょう。
ゾム
モブ
持ってきて頂いて
構いませんよ。
これほどの自信。
大事な相棒であるエーミールが 射程範囲内に居る限り自分達の 手のものだ………と。
ゾム
微塵も思っていない礼を言い、 エーミールを安全な場所……否、 そんなもの無いのかもしれないが。
優しく寝かせ、自分に言い聞かせる。
これでいい。これが、正解。
ゾム
そもそも、俺の
所為なんやから……)
エーミール
相手側が
護衛の人数を制限
してきましたので、
エーミール
情報が漏れていない
ゾムさん単独で
護衛について頂きます
ゾム
………なにが、任せろだ。
エーミール
飲んで頂かないと
こちら側と
致しましても………
モブ
少し軍事力が
あるからって
調子づきやがって!
モブ
やっちまえ!
エーミール
きますか………
エーミール
お願いします。
ゾム
俺の出番やな!
俺の出る幕なんて無ければよかった。
ゾム
ゾム
エミさん!
エーミール
お疲れ様でした。
エーミール
やりましたね……
エーミール
言い訳、考えて
おかないと………
ゾム
帰りの車の中で
考えればええやろ!
エーミール
その車を私が
運転するんですね……
ゾム
当たり前やろ!
ゾム
俺の………
エーミール
エーミール
パァン!
全員、殺したと思っていた。
だからこそ、理解できなかった。
狭い部屋に響いた乾いた銃声も、
綺麗に崩れ落ちる君の姿も。
……気付けば今度こそ敵は全員 死んでいて、彼を両手に抱えていた。
憎いくらい美しい紅に、事実を再度 確認させられる。
彼が怪我をしている。 彼が血を流している。
………彼が。
エーミールが。
ゾム
エミさんは
死なへんよな?
ゾム
大切な軍の参謀で、
俺の"相棒"やから……
"死なへんよな?"
…無意識の内に走り出した。
無責任な台詞を吐きながら。
れい
ここまでです!
れい
四流!ということで、
れい
れい
なんて言ったらいいか
マジで分からんので
もう終わろうかと思います。
れい
❤️200で後編書きます!







