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素敵なお話ありがとうございました! いつも2人はすごーくいい子だから、〇〇〇も来てくれたんでしょうね! お揃いの物が急に増えたけど、それが凄く微笑ましいです! 桜くんは今まで1人で多分クリスマスという行事も知らずに過ごしていたのかなと考えるとちょっと悲しくなりますが、今、 クリスマス一緒に過ごす人が出来て良かったねって気持ちにもなります! これからどんどん幸せになっていって欲しいです!!
今回も素敵なお話ありがとうございます✨ プレゼントを貰った桜のキラキラした表情が目に見えますね、とてもほっこりします😊 蘇枋も桜と幸せなクリスマスを過ごしてほしいですね! 他のプレゼントには一体どんな物が入っていたんでしょうか…🤔 考えるだけでも心がぽかぽかします💕 とても心温まるお話でした、ありがとうございます🙇♀
桜
心配そうにこちらを見つめる恋人に 大丈夫だと安心させる様に、 優しく微笑んだ。 きっと自分の今の顔は、 クリスマスイブに恋人と過ごせる幸せと、恋人のあまりの可愛さに ドロドロと甘ったるい笑顔を向けているだろう。
無理やり恋人と約束を取り付けたクリスマスイブ。 頬を赤らめながら、 ぶっきらぼうに返事をしてくれた時は、可愛すぎて胸を押えつけたものだ。 よく知っている少し物が増えた桜君の家で、甘くも静かで楽しいお泊まり会を開いた。
蘇枋
蘇枋
安心させようと優しく言葉をかける。 それでも桜の心配そうな 顔は消えなくて、 今までの境遇が垣間見えて、 自分の胸まで苦しくなった。
桜
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
蘇枋
桜
手紙を出していないか聞けば、 思い当たる節があるのだろう。 桜君は慌てたように喋りだした。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
キラキラ顔を輝かす恋人を見て、 この笑顔をずっと守っていようと、 メッセージアプリを開いたままのスマホを握りしめた。
桜
まさか自分の事を聞かれるとは思っていなくて、思わず目を見開いた。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
桜はペンを握りながら、 紙の前へと向かい合いうーーんっとしばらく唸っていた。 欲しいものがぱっと出てこないらしい。
数十分悩んだ末、やっとペンが ゆっくりと動き出していた。 小さく笑みを零しながら、 自分も何を書こうかと悩み始めた。 もう貰えるはずもないのに。
蘇枋
桜
何が欲しいか聞いただけなのに、 桜君は顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。絶対なにか可愛いことを考えているに違いない。 桜君の欲しいものを見る時が楽しみだ。
桜
蘇枋
聞いておいて自分も言わないのかと少し彼の顔が不貞腐れた。
自分の手紙を隠すように折りたたみ、 ポケットに突っ込んだ。 この仕草は自分らしくなかったかもしれない。
蘇枋
桜
蘇枋
そこまでして見られたくないのだろうか。念を押されてしまった。 結局はプレゼントが届けば分かってしまうのに。
蘇枋
桜
サンタさんに手紙を出す為に。 少し厚着をして、外を出るよう装う。 桜君の家を出た瞬間に とあるグループを開いた。 画面には 「級長の笑顔守り隊」と書いてある。 メンバーは4人。
そっとさっき貰った桜君の手紙を開いて、欲しいものをメッセージアプリに打ち込んだ。 本当は自分で買いに行きたいのだが、 ここから買いに行くにはあまりにも遠すぎるので、級長大好き組達に協力を仰いだ。 お金は今度しっかりと渡すつもりだ。
メッセージを送ったあと、 頼もしい返事たちが送られてきた。 すぐ戻るのは不自然すぎるので 適当にフラフラ歩き時間を潰したあと、 桜君家に戻った。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
桜
寒さを凌ぐように小さな布団に2人くっついて入った。 お互いの暖かな体温がじんわり伝わってきてどこか落ち着く感じがした。
しばらくすると規則正しい呼吸が聞こえてきて、 思わず笑ってしまった。 楽しみなはずなのにこんなに早くぐっすり眠るとは思っていなかったのだ。
彼の気持ちよさそうに眠る顔を見て、 自分まで眠気が移ってしまった。 1つ小さな欠伸を零し、 彼の幸せそうに眠る姿を目に焼き付けながら、 目をゆっくりと閉じた。 薄れゆく意識の中で、 シャンシャンと鈴の音がなるような音が聞こえたような気がした。
桜
突然玄関の方から聞こえてきた恋人の声。 それはとても嬉しそうな、楽しそうな声音だった。
桜
言葉的に、プレゼントは複数あったのだろう。きっと、手紙に書いたものだけじゃなく、自分他3人のサンタが置いていったものだろう。
桜
6個……? メッセージグループは4人だ。 全員が彼にプレゼントを渡したとして、 明らかにプレゼントが2つプレゼントが多い。
桜
確かに付箋には蘇枋隼飛君へという、見慣れない字で書かれていた。 桜君にも1つだけプレゼントに同じ字質で書かれた文字が貼ってあった。 同一人物が渡したということなのだろう。 どこの誰だか分からない人が渡したプレゼントを彼に先に空けさせる訳には行かないと、 先に俺が開けてみてもいい?と確認を取った。
開けてみるとそこには、 手首に付けられるようなブレスレットが2つ入っていた。 1つには蘇芳色の小さな石が、もう1つには琥珀色の石がついた色違いのおそろいのブレスレットだった。
一瞬口を広げポカンという顔をしたが、 思い当たる節が一つだけあって、 思わず笑ってしまった。
誰にもみられぬように、 誰にも渡さずに持っていたはずの手紙。 そこに書いたのは、 桜君とずっと一緒に居られます様に。という一文。 もちろん自分で叶えるつもりだったし、 誰にも貰えないと思っていたはずだが、
どうやら1人の赤い服を着たおじいさんには届いていたようだ。 2人で居られるようにお揃いのブレスレットを送ってくれたらしい。 こんなことって本当にあるのだろうか。
桜
もう待ちきれないという彼の顔を見て、考えていることなど全部吹き飛んでしまった。 今はただ、恋人との時間を楽しもう。
昨日の夜聞こえた何かは、 誰かの笑う声は 誰かに届いていたのだろうか。
𝑴𝒆𝒓𝒓𝒚 𝑪𝒉𝒓𝒊𝒔𝒕𝒎𝒂𝒔