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学パロ中太(生徒×実習生)

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学パロ中太(生徒×実習生)

1 - 強く、惹かれる

♥

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2024年04月19日

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学パロ中太 生徒🎩×実習生🤕 殆ど台詞のみ構成 素敵なリクエスト有難う御座います!

鐘の音

中原中也

学校に来た事が有る者であれば、誰もが聞き慣れたであろう鐘の音が鳴り響く

現在の時刻は午前の7時30分

生徒がそれなりに教室で揃っている時間帯だ

生徒、教員。その他全員に聞こえる様大きく設定された音は、生徒達の会話を妨げ、もう時間だと告げる。

だが、その程度で生徒達が楽しい会話を辞める訳が無いのだ

「あ、そういや今日実習生さんが来るらしいぞ」

「女?」

「いや男」

「萎えるわ…綺麗な女の人だったらなぁー」

「お前きしょいぞw」

中原中也

…実習生?

普段教師の話なんてろくに聞いていない自分は、実習生と云う単語に反応し間抜けた声を漏らした。 だが、愉快そうに話している彼等には届いて居ない様だ、善かった

俺は、人付き合いがとびきり苦手だ 人に話しかけたら何故か怖がられて仕舞うし、どうも冷たくして仕舞って友達もあまり居ない。

まぁ、根は良い奴だよなとか言って仲良くしてくれる奴も居るから他を求めている訳では無いのだが、友人が多いに越した事は無いし、一寸した悩みでもある

おっと、話が脱線して仕舞った 実習生、こんな学校に来るなんてどうせろくな奴じゃないが多少興味は有る

中原中也

…どんな奴なんだろうな

「皆さんおはようございます。では出席を取りましょう」

「ーーさん、ーーーくん、ーーさん」

早く、実習生って奴が見てみたい。 普段此の学校じゃあ余り大した行事も無い為にこういう時が少し楽しみに成る

「ーーくん」

あー、早く終わんねぇかな。この詰まらない時間

「ー原くん、中原くん!」

中原中也

あ、はい

「もっとシャキッとしなさい」

中原中也

スイマセン

「ーーくん、ーーさん。はい」

「さて、早速ですが皆さんお待ちかねの実習生さんの紹介です」

「入ってきてください」

太宰治

はい

周りがわいわい騒ぐ中、ドアの向こうから甘い声が聞こえた。トーンからして男だろう

其の声に何となく、嫌悪感を覚えた直後ドアの開く音がした

教室に入って来たのは

太宰治

太宰治です

美青年

そう呼ぶしか無い程の、美青年だ

教室内の蛍光灯ライトに当てられ、まるで天使の輪が有るかの様に見える黒髪 長い睫毛が影を落とした、微笑む為優しく細められている鳶色の瞳 透き通った真っ白の肌 極一般的な男性よりも高い身長 中性的な顔立ち

正に完璧な美青年だと、誰もが思っただろう。

俺以外は

太宰治

今日からお世話になります、宜しく御願いします

「イケメン…!」

「イケメンだな…」

太宰治

イケメン…?ふふ、有難う御座います

中原中也

…(何だ此奴)

彼の笑顔は優しく柔らかく

酷く、悲しそうに見えた

放って置いたら何処かに消えてしまいそうな、そんな…

「太宰先生!質問良いですか?」

太宰治

良いですよ

「彼女居ますか?」

太宰治

居ません

「嘘だー!?」

太宰治

そんなに意外ですか?

楽しそうに笑ってる様に見える。 けど矢張り、何処か悲しそうだ

実習生に興味津々な生徒達の質問責めが終わり、やっと授業の時間。

中原中也

困った事に、実習生の事が頭から離れない

普段一応は聞いて覚えている授業の内容も全く頭に入って来ない。 落ち着かない、モヤモヤする

中原中也

(彼奴と二人で話がしたい)

彼に聞きたい事が沢山ある。 彼が質問責めされていた時に聞かなかったのは、自分が気になっている事は彼が隠したい事だと分かっているから。 其れでも、気になるものは気になるのだ 絶対に聞きに行ってやる

退屈な授業が幾つか終わって休みの時間。 さて、今彼奴は何処に居る?

ガラガラ

太宰治

丁度良い 運の善い事に教室に入って来た太宰に近付いて話し掛ける。 他の生徒も来たが構わない

中原中也

なァ、太宰先生

太宰治

ん?何ですか中原くん

爽やかな笑顔を向けて俺の声掛けに答える大宰。 相変わらず嫌な顔をするな、と思った

中原中也

空き教室で、二人で話してェんだけど

太宰治

あー、良いですよ

太宰はきっと、俺が何か深刻な悩みがあるのだと思っただろう 実際には全くそんな悩みなんて無いが、勘違いしてまんまと来てくれるのは好都合だから良しとする。

太宰治

行きましょうか

「え、先生どっか行くの?」

「私も先生と話したかった…」

「狡!中原ずっっる!!」

中原中也

煩ェ。早いモン勝ちだろ

太宰治

あはは…後で沢山お話しましょうか

「「「「はーい…」」」」

中原中也

行こうぜ

太宰治

お話って何ですか?中原くん

互いに椅子に座り向かい合わせの状態になる。 太宰は何処か真剣な物腰で要件を聞いて来たから、矢張り相談だと思っている様だ

中原中也

先生に聞きたい事があってな

太宰治

え、其の為に呼び出したんですか?

話の予想が大きく外れた太宰はぽかんと間抜けた顔をする 先刻迄の笑顔はいけ好かなかったが、こういう顔は嫌いじゃないかもしれない。

中原中也

そうだ、悪ぃか?

太宰治

いや悪くは無いんですが、如何して態々二人きりに?

そりゃあそうなるよな 質問なら教室でも出来るし態々二人になる事なんて無い。

中原中也

他の奴に聞かれたくねェから

太宰治

…そうですか、どんどん聞いてください

余り納得が行かない様子だが、質問を受けてくれるらしい まぁ此処迄来て逃がす気などハナから無いのだが

中原中也

何で無理して作り笑顔する?

太宰治

…は

中原中也

手前生徒と話してる時楽しそうに笑ってたけど、あれ作り笑顔だろ?

中原中也

其れに…何かすげぇ悲しそうだった

太宰治

何言って、私は素で笑って

中原中也

嘘つくんじゃねェよ

ダンッ

太宰の見え見えな嘘に苛立って、机を片手で勢い良く叩いた。

あ、ヤベェ…またやっちまった

太宰治

太宰治

中原くん、じゃあ正直に答えます

太宰治

笑わないといけないからです、彼らに好かれないといけないから

中原中也

彼らって…生徒にか?

中原中也

手前作り笑顔下手くそなのに、ずっとしてる必要ねェだろ

太宰治

へ、下手くそ…?私の作り笑顔が?

如何やら俺の発言が少しショックだったらしい、あからさまに悲しそうな顔をした。 けど、俺が述べたのは事実だ。作り笑顔なのが丸分かり過ぎる

中原中也

下手くそだろ

太宰治

下手くそとか思うの君しか居ないんじゃない!?

太宰治

私、作り笑顔ってバレた事全然無いんだけど…

撤回しよう。少しじゃ無くかなりショックだった様だ 敬語が抜けている…此方の話し方の方が善いな

太宰治

あ、ごめんなさい…忘れて

中原中也

敬語外せ、なんか気色悪ィ

太宰治

でも

中原中也

今は二人なんだから善いだろ

太宰治

…分かったよ

中原中也

後、くん付け辞めろ

太宰治

中原…?

中原中也

あー、何か違ェ。

太宰治

……中也?

中原中也

そうだな、其れにしろ

何かしっくり来る

太宰治

急に生徒との距離近くなって吃驚なんだけど…其れにこれ他の生徒とか先生にバレたら…はぁ、君頭悪過ぎ

中原中也

はァ!?

太宰治

…取り敢えず話はお終い?

中原中也

…まぁ

太宰治

じゃあ戻ろう、他の生徒の好感度上げに行きたいし

中原中也

手前、性格悪ィのな…

予想して居なかった口の悪さに純粋に驚く。 だが…何だかスッキリする

初対面の実習生と急接近。 何だか何処かのラブコメの様なワードだが、そんなキラキラしたものじゃない

思えばこんなに他人に興味を持った事なんて初めてで、自分でも不思議でならない。

如何して自分が彼に強く惹かれたのか。 顔が善いから?何だか違う気がする

…まぁ兎にも角にも、彼の素の表情が見れて満足した。

中原中也

…太宰

太宰治

だ……まぁ善いや。私も中也って呼ぶし君が呼び捨てでも

太宰治

但し絶対人前でそう呼ばないでね

中原中也

わァってるよ

此れから妙な程自分を惹き付ける此奴に、俺が何を思って、此奴が俺に何を思うのかは分からないし

理由は分からない、理由は分からないのに何か凄く嫌な予感がするが…

前より充実した学園生活になりそうだ

終わらせ方強引ですみません💦 もしかしたら短編って形で続き書くかもしれないので良かったら展開のリクエストとかください…🤲

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コメント

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んわ、、めっちゃいい、、

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