数秒の沈黙の後、息を少し吸い
自分と良く似た可愛い妹の方を見て薄く微笑む
洸
洸
そう言って妹の手に自身の手を伸ばした時
蛍
そう言って静かに払い除けた
真っ黒の綺麗な目は僕を見ることも無く、 何処か遠くを睨みつけている
洸
洸
洸
蛍
洸
洸
蛍
洸
洸
蛍
洸
洸
洸
洸
蛍
ほら、
洸
蛍
洸
洸
洸
蛍
洸
洸
洸
洸
声を荒らげて力にものを言わせて従わせる。
そんな下賎なことなんてしない
ずっとこの"純愛"だけで 結ばれた絆は
どんな鎖よりも頑丈で美しい
愛の形なんだから
奈々
梛木
わら
神楽
一応今集まれる全員を後ろに配置してるけど……
大丈夫かしら…
奈々
奈々
その他
奈々
梛木
奈々
梛木
梛木
奈々
梛木
そう言い私は盗聴器具を奪い取り耳に神経を集中させる
「さ、一緒に花瓶買いに行こ 後片付けはお姉様がやってくれるから」
奈々
「ね?」
「嫌…だ」
「え?まだ言うの?無駄だってわかるってるでしょ?」
「嫌、嫌だ嫌だ嫌だッ!!!」
パシンッ
「…………は?」
「いッつもいッつも私の気持を考えない!自己中な人よッ」
「自己中…って、それは蛍ちゃんだよ? 兄である僕に口答えしちゃ駄目でしょ〜」
「アンタなんか兄じゃ無いわよ…ッ」
「え…?」
「16年間の人生で一度も…兄だなんて思った事は無いわ。 これからも、ずっとよ」
「そ、んな……」
「ようやくショックを受けたの?馬鹿ね」
「私家に帰るわ、バイバイ 大嫌いな"おにーさま"」
奈々
奈々
その他
そう思い逃げようとした時ドアが開いた
蛍
すると少し声が震えている蛍が立っていた
しかし、思わず後ずさりしてしまいそうになる オーラを感じてしまう程に
今まで見た事のない様に瞳孔を縮め、 唇を噛み締めていた
私は声を絞り出して蛍に話しかける
奈々
奈々
蛍
春佳
蛍
梛木
奈々
璃兎
蛍
わら
蛍
蛍
蛍
蛍
奈々
蛍
蛍
蛍
そう吐き捨て、 蛍は走って行ってしまう
奈々
奈々
洸
奈々
ドアの向こうの部屋の中に洸は立っている
「叩かれちゃった」 と赤く晴れた右頬を抑えて弱々しい声で言いながら。
洸
洸
わら
洸
椿
洸
洸
洸
洸
唇をかみしめ、顔を背け手で目元を隠しながら 医務室の方に医療班と共に行ってしまった。
奈々
奈々
春佳
春佳
奈々
奈々
春佳
春佳
璃兎
春佳
奈々
奈々
春佳
春佳
春佳
奈々
梛木
奈々
春佳
奈々
春佳
春佳
春佳
奈々
春佳
春佳
わら
わら
そうわらが言うと春佳がわらの鼻先を指先でちょいと触り話す
春佳
春佳
春佳
春佳
春佳
神楽
春佳
春佳
奈々
「16年間ずっと一緒に居るから 僕が二人の事はこの中で 一番よくわかってる」
何て言う姿に不覚にも少しあの二人を重ねてしまった
あぁ、遺伝子が優秀なのも困りようだ
あの双子の"両親"にこの件がバレる前に
どうにかしなければ
何て思っている間に伝わって居ないことを 心の底から祈っている私は
何ともあの二人の「お姉様」らしいのだろうか
NEXT…Episode 3「鎖で結ばれている」
投稿日…未定
コメント
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洸!!!蛍ちゃぁぁぁ😭 エグいて…エグいってぇぇぇ……😭😭
うわぁ...過去暗...
えへぇん辛すぎるすれ違い 奈々の胃の負担がすごい……胃薬が友達になっちゃう……