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こさめ

なんで、みんな 自殺なんてしようとするんだろう。

こさめ

…もうやだ…

おれはその場に座り込む。

…思い出したくない。

二年前、おれの好きな人が自殺した。

見て欲しいって言って、

踏切の中に入って、

カンカンと音が鳴りながら

笑顔でおれに告白した。

それとともに、 宙に舞った。

こさめ

…ッ…

…その人は、

“みなとさん。”

みことくんのお兄さんで、

おれらはよく、一緒にいた。

その時も、一緒にいた。

おれが好きなのも、 みなとさん。

みなとさんの面影があるのが みことくんだから

安心するってだけで、

おれは別にみことくんが好きってわけではない。

こさめ

何が何だかわからない

どうせ、みことくんも…

面談を終え、 おれらは並んで家に帰った。

当然のとおり、すちくんは いない。

がちゃ、ドアを開ける。

安心する匂いが、 胸いっぱいに広がった。

こさめ

…っあぁっ…疲れた…

すゆ家主

おーみんなおかえり。

すゆ家主

お風呂沸いてるよ

こさめ

…安心する。

暖かいお湯が、おれの心を癒す。

立ち昇る湯気は、すごい白かった。

こさめ

…あぁっもう…

ばしゃっと、風呂の水を弾く。

…悲しかった。

自分が、そういう 考えになってしまうことが。

こさめ

…つら、

おれは今日、

風呂で一つのことを思いついて、

それを今日の夜実行しようと思った

…みんなが寝静まったタイミングで

俺は台所に向かう。

そして、棚の中から一つ、

包丁を取り出した。

こさめ

こさめ

…寝てる?

暗い部屋、、

ただ彼の寝息が聞こえる

重い足を、ベッドの横に運ぶ。

ぎし、

彼の寝ているベッドの上に

ゆっくり跨った。

こさめ

…寝てる…よね。

左手にもった包丁を彼の額の上に ゆっくり持ち上げた。

こさめ

カタカタと手が震える

目を瞑る彼は、すごい幸せそうだった

こさめ

…ごめん、

その、幸せそうな顔も、 もう見れなくなる。

だって俺が

殺すから。

こさめ

………ッ!

みこと

…寝てるとでも思った?

君の記憶が、途絶えた日。

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コメント

21

ユーザー

第6話『幸せになる。』 なんでみんな自♡♡♡たいって思う…んだろう? 疑問に思うが、それには多分答えが出てこない。 どうせ、おれが好きになった人は、 …なら初めっから、ーー…ッ

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