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フェイ
フェイ
かつて……リヒトと魔王討伐の旅をしていた頃のフェイは、ヴィルに攫われ幽閉されている際、そう語っていた。
ヴィル
フェイ
フェイ
ヴィル
ヴィルはそんな二人の関係を知り、ふとあることを思いつく。
それは、勇者リヒトと世界中の人間達に絶望を与えるための、壮大なシナリオだった——。
治療院の地下室。
隠し扉からしか入ることのできないこの空間は、フェイとヴィルの秘密の逢瀬に使われている場所だ。
その部屋にあるのは、体を重ねるためだけに置かれた一台のベッドのみだった。
ヴィル
ヴィルがベッドにフェイを押し倒すと、フェイは妖しい微笑みを浮かべる。
フェイ
フェイ
フェイはヴィルを誘うように手を伸ばし、手のひらでそっと頬を撫でる。
ヴィルはふっと笑うと、熱っぽい目で自分を見てくるフェイの期待に応えるべく、彼に覆い被さった。
フェイ
フェイ
ヴィルはねだられるまま、自分の力をフェイにたっぷりと注ぎ込む。
ヴィル
フェイ
ヴィル
ヴィル
行為を終え、ヴィルがフェイの隣に横たわると、フェイが甘えるように抱きついてくる。
フェイ
ヴィル
フェイ
フェイはそう言うと、新しく生えたばかりのそれを器用に動かし、ヴィルのものに絡ませる。
フェイ
ヴィル
フェイ
フェイはうっとりと微笑むと、ヴィルの首元に顔を埋める。
よほど疲れていたのか、フェイはそのまますぅすぅと寝息を立て始めた。
ヴィル
自分の尻尾に絡んだままのフェイの尻尾と、自分と同じく尖った形をしている耳を視界に収めながら、ヴィルは呟く。
ヴィル
ヴィル
程なくして、尖った角が生えるであろうフェイの頭を撫でると、ヴィルは楽しそうに笑うのだった。
勇者と白魔道士を引き離して、力を削ぐ——。
ヴィルがフェイを攫った目的は、ただそれだけだった。
……はずだったのだが。
フェイ
ヴィル
ヴィル
ヴィル
ヴィルの中には、いつしかそんな考えが浮かんでいて——。
フェイ
牢屋の柵越しに睨みつけてくるフェイを見て、ヴィルはふっと笑みをこぼした。
ヴィル
ヴィル
フェイ
ヴィル
ヴィル
心の中でそう呟きながら、ヴィルは柵の内側に手を伸ばし、フェイの頬に触れる。
その手はすぐにフェイによって叩き落とされたのだが——。
フェイ
強い魔力を持つヴィルの手は、少し触れただけでフェイに影響を与えたようだった。
ヴィル
ヴィル
ヴィルはほんのりと赤らんだフェイの顔を見ると、満足したように踵を返す。
彼がフェイにかけたのは、魅了の術。
この術はフェイの心や思考を溶かし、それらを全てヴィルへの愛情に変えるもの。
ヴィル
ヴィルは蕩けるような目で自分を見つめるフェイを想像し、また小さく笑うのだった。
ヴィル
ヴィルが目を覚ますと、自分の腕の中ですやすやと寝息を立てる愛しい人の姿が目に入ってきた。
ヴィル
先ほど生えてきたばかりのフェイの尻尾。ヴィルはそれを自分の指に絡ませ、弄ぶ。
元は人間であったフェイが、悪魔として生まれ変わる寸前まで来ている。
そのことを考えると、ヴィルの身体にゾクゾクと興奮が走っていった。
ヴィル
その興奮が自分の一点に集まっていったことを理解したヴィルは、それを処理するために立ちあがろうとする。
しかし、ヴィルの身体はぐい、とベッドに引き戻された。
ヴィル
そう尋ねると、ヴィルが指で弄んでいたフェイの尻尾の先端が動き、甘えるようにヴィルのある部分をなぞった。
ヴィル
フェイは眠気のせいか、いつもよりとろんとした目をヴィルに向けながら、こくりと頷く。
ヴィル
ヴィルはそう言いながらも身体を起こし、ベッドに腰掛けると、誘うように足を開いた。
ヴィル
フェイは起き上がってベッドから降りると、ヴィルの足の間にぺたんと座り込む。
フェイはヴィルの大きく膨らんだそれをうっとりと見つめたあと、挨拶するように先端に一度キスをして——。
そのままぺろりと、舌でなぞりあげた。
ヴィル
ヴィル
夢中で自分のモノに奉仕しているフェイにそう声をかけ、柔らかな髪をかき混ぜる。
フェイ
フェイ
フェイ
フェイはヴィルに対する愛情を示すかのように、奉仕を続けていく。
ヴィル
ヴィル
ヴィルの欲望が口の中に吐き出されると、フェイはうっとりと微笑みながらソレを受け止めて——。
ごくりと、飲み込んだ。
フェイ
フェイは自分の中に魔の力が巡っていくのを感じながら舌舐めずりをすると、一度立ち上がり、ヴィルの隣に座り直す。
フェイがヴィルの肩に頭を預けると、ヴィルはまたフェイの髪を優しく撫でるのだった。
リヒトの姿に戻ったヴィルと、悪魔の耳と尻尾を隠したフェイは、また治療院の休憩室へと戻ってくる。
リヒト(ヴィル)
フェイ
二人の姿は、勇者とその相棒の白魔道士そのもの。
彼らがその姿の内に隠している悪意に人々が気付くまでには——もう少し、時間がかかるだろう。