夏目貴志
そういえば名取さん
木を折って逃走した妖は
どうなったんですか?
木を折って逃走した妖は
どうなったんですか?
名取周一
それに関しては現在的場一門が追っている
おかげで今あの屋敷には誰もいないんだ
おかげで今あの屋敷には誰もいないんだ
多軌透
的場一門ってなんですか?
名取周一
的場一門は一言で言ってしまえば
祓い屋の組織の一つさ
祓い屋の組織の一つさ
田沼要
妖関係でもいろんな人がいるんですね
名取周一
まあそういうことだね
夏目貴志
ということは俺たちは着物のことだけに集中すればいいんですね
田沼要
なんだか思ったより簡単そうだな
ニャンコ先生
油断するなよ、田沼の小僧
そもそも、着物がお前に取り憑いたところで
動き出さないかもしれんし、動いたとて
ちゃんと木に登るともかぎらんのだぞ
そもそも、着物がお前に取り憑いたところで
動き出さないかもしれんし、動いたとて
ちゃんと木に登るともかぎらんのだぞ
多軌透
(ニャンコ先生にアドバイスがもらえるなんて...
羨ましいわ)
羨ましいわ)
田沼要
それにしてもかなりの山道に入っていきますね。
どのあたりにあるんです?
どのあたりにあるんです?
名取周一
石月渓谷さ
多軌透
思ったよりも遠いですね...
名取周一
まあでもそろそろ着くよ
田沼要
本当だ、なんだか手入れされた道になってきた
夏目貴志
なんか少しずつ建物も見えてきましたが
大きすぎませんか?
大きすぎませんか?
名取周一
迷子にならないように注意してね
夏目貴志
(大きな屋敷ってあんまりいい思い出がないんだよな)
ニャンコ先生
夏目、こんな面倒なことさっさと済ませるぞ
夏目貴志
わかってるよ