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死にたい。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。
乱雑な文字を紙に描いていく
また新しく出来た傷を少し撫でて、爪を立てた
ガリッと小さく音がして、また血が滲む
私はなぜ生きているのだろう。
死ねばいいのに。
死ね。
死ね。
死ね。
死ね。
死ね。
死ね。
死ね!!
ダンッと大きな音を立てて、鉛筆を机に叩き落とした
自分の髪をくしゃりと掴み、ガシガシと掻く
いつからこうなったのだろう
忘れた
けれど一つだけ覚えている
『生きてる価値なんて無いんだから』
『誰かの役に立つようにしなさい。』
『自分のために生きるんだったら死ね。』
みんな死んじゃえばいいのに。
カッターに伸ばしかけていた手を止める
ゆっくり身体を動かしてスマホへと向かう
月雫
月雫
月雫
月雫
月雫
月雫
月雫
月雫
月雫
結局連れてこられてしまった…
ポツポツとにわかに雨が降り出している
ヘラヘラと1人で喋る隣のコイツの声がでかい
月雫
月雫
月雫
月雫
こいつは、本題の前に話題を変える癖がある
…腹立つ……
月雫
月雫は慣れた手つきで下駄箱から上靴を取り出す
月雫
私は自分の靴箱がどこか分からずに右往左往した
月雫がふわりと私の近くに手を伸ばし、上靴を手にする
多分私のだ
月雫
月雫
私のお礼には一つ頷いただけで、そのまま話を続ける月雫
月雫
月雫
月雫
月雫は私の腕を引っ張ってぐんぐん進んでく
月雫
公立高校だし、都会にあるので校内は狭い方だ
しかも汚い
私立には勝てない
月雫
月雫
入学式に1度だけ話した女の子は
学校に来なくなった
たまに来たかと思えばいつも1人
いじめられているわけでもないけれど
友達らしき子は1人しかいないらしい
俺が話しかけようとする時にはいつもどこかへ消えてしまう
そんな彼女を気にかけていることが増えた
今日もぼんやりと扉を眺めて彼女が来るのを待つ
もうすぐホームルームが始まる時間だ
颯
口の中で呟く
入学式のとき、彼女は俺に体育館の場所を教えてくれた
『一緒に行きましょうか』
と言ったのだ
少しボサボサの、ふんわりした黒髪
くりくりした瞳
鼻筋が通っていて、まるで引きこもっているみたいに白い肌をしている
少し丸顔気味だけれど、髪で隠れているからかほっそりしているようにも見える
息を大きく吸って、ため息をつきそうになった
その瞬間、扉を開く音が教室に響いた
月雫
「月雫!」
「おはよー。」
「今日遅いじゃん」
アイツはマジでどうでもいい
明るくクラスの中でも中心の方にいるアイツ
の後ろ!
颯
口をパクパクさせ、声をかけようか葛藤する
慌てて自分の口元を抑え、少し視線を逸らす
もう6月というのに彼女はまだ長袖だ
最近の6月なんて真夏日とほぼ同じ気候なのに
颯
少し前髪がベタりとしている
汗をかいているところから、暑いのは間違いないだろう
月雫
月雫
颯
お前と話したいわけじゃねぇんだよな
軽く睨んで、「何?」と冷たく言葉を発する
月雫
息を吐くように笑ったせいか、少し触覚が靡いた
月雫
月雫
月雫
せっかく、を強調して、スっと横にズレた
後ろから現れたのは、
颯
颯
前澤
会いたかった人だ
「死にたがりのあの子の殺し方」
0話