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☺️
鈴木
露
津田
津田
露
津田
津田
露
...そして俺は津田と階段を登っていった。
津田
露
案内されて辿り着いたその場所は、微かに光が入り込むだけで、灯りは何もない場所だった。 淀んで濁った様な雰囲気の中に佇む建物は、どこか物寂しい廃墟を彷彿とさせた。
津田
露
そして俺達は建物の中に足を踏み入れた。
津田
露
建物の中に入った俺達が見たのは、棚に積まれた大量の段ボール。
津田はハッキング担当だった為、こんな部屋には入った事が無かったという。
津田
露
津田
露
そして俺達は復元ファイルを探す為、段ボールの中身を調べていく作業を開始した。 ...1つ、2つ。どんどん段ボールを開けていく。
露
津田
露
津田
露
津田
露
津田
津田
露
露
津田
津田
津田
露
露
津田
露
津田
露
津田
津田
露
津田
津田
露
少し弾む会話を交わしつつ、段ボールを開けていく。 気付けば足の踏み場が無くなる程、段ボールを開けていた。
津田
露
津田
そう言って、津田は手に持ったそれを俺に見せた。
【復元ファイル】と書かれた不思議な物体。 ...これがデータなのか、
津田
露
...俺達は、復元ファイルを持って建物の外へ出た。
露
津田
津田
露
俺達は足早に此処を去ろうとした瞬間、背後から響く銃声の様な音。
露
津田
...後ろを振り返ると、左胸を抑える津田と、拳銃を持つ男が居た。
露
津田
津田
露
津田
津田
津田
露
露
津田
...最後に小さく聞こえたその声は、強く逞しい様に思えた。
...そんな津田とは対照的に、俺は泣いていた。 ...今まで協力して、いろんなことを一緒に乗り越えてきた仲間の様な存在の津田。 津田の勇気を無下にすることなんか出来ない。
だからこそ走るんだ。 後ろは振り返るな。 前だけ見ろ。
...
息は切れ、足も痛い。 ...だが、津田の苦しみと比べればなんてことは無かった。
謎の音声がして、それに驚いて顔を上げた。 ...ゲームの選択画面の様な吹き出しが出て来たのだ。
俺は迷う事なく「はい」を選択し、データを復元した。
10%
24%
41%
57%
85%
93%
100%
データの復元が完了しました
露
目の前に街で見たものと同じ門が生成される。 これを潜れば全て元に戻るんだ。
俺は躊躇う事なく門を潜った。
露
門を潜った先は、見覚えのある街で。
芬
露
聞き慣れた声と共に姿を表したのは、俺の唯一の恋人だった。
...データの復元は成功したんだ。 フィンランドはの存在は戻ったんだ。
そう実感すると嬉しくて堪らないという気持ちと、 安堵の気持ちが一気に溢れ出る。
俺はフィンランドを強く抱き締めた。
芬
背中に回された手すらも愛しい。
...本当に良かった。