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立夏
"ギター貸してくれないか"
真冬
"どういうこと?" 最初俺は上手く言葉に変換することができなかった.
真冬
立夏
立夏
真冬
"由紀の歌" 無意識に耳を塞ぎそうになる、
真冬
室内のざわつきもあり、俺は押し付けるようにギターを渡した.
真冬
"怖い." "聞きたくない"
立夏
__とある冬の話____ 大切な人とすれ違ってしまった.
真冬
表面上の挨拶.君との間に10センチほどしかない距離は程遠く感じられる.
立夏
_そして自分を責め続ける_
真冬
__ドクドクドク、_ 心臓がうるさいほどに鳴り響いて、自分が生きているということを噛み締める.
立夏
真冬
"じゃあ、僕のために死ねるの!?"
由紀がいる.とても近くにいる. _怖い、思い出したくない!__
柊
真冬がしゃがみ込み、耳を塞いだ.
立夏
_落ち着け、落ち着け!これは 予想内だ!__
立夏
真冬
その言葉に真冬の真っ直ぐな瞳が向き直した.
立夏
立夏
彼はそこでずっと貴方がくるのを待っている.本当の貴方と向き合える時間が 来るのを探して.
由紀
真冬
_由紀?_
立夏
貴方のその雪のように真っ白で冷たい思い出を今、僕が溶かしてあげるよ.
立夏
雪が積もるように.冬が冬で良かったと思えるように.
立夏
___結言___
立夏
立夏
立夏
由紀
立夏
由紀
立夏
立夏
真冬
鮮明に、思い出す. _由紀ってこんな顔してたっけ?_
立夏
立夏
立夏
"君に出会えて良かった."
真冬
俺の中の本当の由紀を思い出す.
由紀
由紀
由紀
由紀
立夏
立夏
由紀
立夏
立夏
柊
ずりぃぞ、上ノ山.
柊
立夏
立夏
由紀が生きた証. 精一杯生きた一瞬の日々.
由紀、
真冬
立夏
立夏
立夏
立夏
記憶が解けていく. 俺の中に由紀がいる.
立夏
__お前は1人じゃない__ 俺がいるよ.
立夏
吐き出すように、言葉を紡いだ。 歌い終わった瞬間、汗が滴り落ちて、マイクが滑る.
立夏
_真冬、お前に届いたか?__
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