ピンポーン
恐る恐る、確認すると…
そこには三ツ谷くんが立っていた
ガチャッ
夢
み、三ツ谷くん…
三ツ谷
夢、大丈夫か?
三ツ谷くんは、 怒る様子もなく聞いてくる。
夢
…怒ってないの…?
三ツ谷
怒ってねぇよ
三ツ谷
それとも、怒ってほしかったのか?
夢
…そういう訳じゃ、ないけど…
あいつがいないか辺りを確認する
三ツ谷
夢?
夢
…とりあえず、入って
夢
ごめん、突然…
三ツ谷
いや、いいけど…
三ツ谷
上がって、良かった…のか?
夢
…うん、大丈夫
三ツ谷
そっか
三ツ谷
それで、どうしたんだよ
私は、あの手紙を三ツ谷くんに渡す
三ツ谷
…会いに行くのか?
夢
行かない
夢
行きたくない
夢
…もう思い出したくも、
夢
顔も見たくない
もし、会いに行ったとして…
何があるんだろう
謝られた所で何にもならない
私の時間が…気持ちが…
帰ってくる訳でもない
三ツ谷
…それで、本当にいいのか?
夢
いいって何が?
夢
いいに決まってる
夢
今、会って謝られてどうなるの?
夢
私の時間は帰ってこないのに
三ツ谷
…それは、そうかも知れない
三ツ谷
でも、ちゃんと向き合うことで
三ツ谷
スッキリするんじゃないか?
三ツ谷
少なくとも相手は…
三ツ谷
向き合う覚悟をして、会いに来たんだと思うぞ
夢
…そんなこと言ったって…
拳に力が入る…
三ツ谷
怖いのは、わかる
三ツ谷
…全部はわかってやれねぇけど
夢
…三ツ谷くんに、何がわかるのっ!!!
続く…