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あの夏が飽和する

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あの夏が飽和する

3 - 3.誰もいない場所まで二人なら

♥

220

2024年12月27日

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暁山 瑞希

殺したのは…隣の席の、いつもいじめてくるあいつ…

暁山 瑞希

もう、嫌になって肩を突き飛ばしちゃって、打ちどころが悪かったんだ…

どうすることもできない、ボクは生きてる価値がない

周りにも嫌われてるし、だから…

神代類

なら、行こう

神代類

一緒に

暁山 瑞希

…うん

財布を持って、ナイフを持って

神代類

携帯電話も持っていこう

暁山 瑞希

うん

二人で鞄に詰める

暁山 瑞希

もう、いらないものなんて…壊していこう

暁山 瑞希

写真も日記も…いらない…

ボクは全てくしゃくしゃにし、ゴミ箱へ放り込んだ

神代類

行こうか、瑞希

暁山 瑞希

うん、行こう

そして、始まった 人殺しと駄目人間の

きみとボクの…旅だ

そしてボクらは逃げ出した この狭い狭いこの世界から

家族もクラスの奴らも何もかも、全部捨ててきみと二人で_

暁山 瑞希

類…

神代類

なに?

暁山 瑞希

やっぱり、申し訳ない…

暁山 瑞希

だけど…

暁山 瑞希

遠い、遠い、誰もいない場所で

暁山 瑞希

二人で死のうよ…!!

元気のない、不安げな声を張り上げた ボクにとって一番ボクを分かってくれるのは類だ

もうここまで来たらなんだっていい_!

暁山 瑞希

もう、この世界に価値なんてないよ…!!

暁山 瑞希

人殺しなんて…そこらじゅう湧いてるじゃんか…!!

ボクが悪いことくらいわかってるんだ… 分かってるんだよ…!

全部最初からボクが悪かったんだよ…! けど、大切な類を巻き込ませた…

罪はボクだけにあるのに_

神代類

うん、一緒に死のう…!

暁山 瑞希

るい…ッ

ごめん…ごめんね…

きみは何も悪くないよ、 きみは何も…悪くないよ

夏の暑さは感じられず、冷たい風が当たってくる 相変わらず蝉はずっと鳴いている

2日くらいしか生きられない命を懸命に懸命に生きて、泣いている

そこらじゅうをひたすら走る…

人々が家が街が…何もない…何にもない場所まで走り続ける…

もう戻ったりなんてしない

何があっても、二人で逃げてみせる

類と一緒になら何も怖くない…

類がいるから_

見慣れた風景をどんどんと進む

暁山 瑞希

はぁ、はぁ…

神代類

瑞希…

神代類

ありがとう…

暁山 瑞希

…なんで、?

神代類

僕と"一緒に"死のうって言ってくれて

暁山 瑞希

…ボクは…、うん

暁山 瑞希

普通だよ

違うの、類…本当はね 類には生きていて…欲しいんだ、

けど、これはボクのただのエゴできみはならないんだ

神代類

そう…

神代類

急がなくても、いいんじゃない?

神代類

時間ならたくさんあるよ

暁山 瑞希

そっか…ならゆっくりでも行こう…

前に進み続ける…行き先なんてものは存在しないけど

きっとその行き先が、あると信じて_

はい、下手で申し訳ないです!

けど見てくれたら嬉しいです!!

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