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国見
君が俺に用が有るんじゃなくて？
国見
あんなにもしつこく
呼び出しておいて..
呼び出しておいて..
菫
まぁ..！それもそうなんだけど
俺の言葉を否定しておきながら 彼女は口角の端を上げて言葉を 続ける...
菫
でもここで帰ったら君の立場が
危うくなるんじゃない？笑
危うくなるんじゃない？笑
菫
私は口が軽いからなぁー！
菫
"この間の事"を言いふらしちゃう
かも。君は私に弁明する事がある
よね？笑
かも。君は私に弁明する事がある
よね？笑
国見
はぁ..分かったよ
国見
俺は限りなく冤罪だと思うけど
君の話を聞いてあげる。
君の話を聞いてあげる。
国見
それで...？
もったいをつけた言い方を しているけど彼女の言いたい事は 分かっていた。
以前俺は無断で彼女の事を 撮影してしまいそうになった 事がある。
国見
((きっとその事だろう..))
確かに学校中に俺が盗撮魔 だと吹聴されては、居づらく なってしまう。弁明は必要だ..
菫
君は私の事を盗撮しました。
乙女の哀愁漂う姿を無駄んで撮影
するなど大罪も良いところ。
乙女の哀愁漂う姿を無駄んで撮影
するなど大罪も良いところ。
菫
なので、その罪を無かった事に
してあげる代わりに君は私の言う事
を一つだけ聞く義務があります。
してあげる代わりに君は私の言う事
を一つだけ聞く義務があります。
裁判官宜しく.. 彼女は大層な物言いで俺えの 冤罪を糾弾した。
国見
なるほど..俺も謂れのない不愉快な
謗りを払拭出来るのであれば、その
引き取りはやぶさかでは無い。
謗りを払拭出来るのであれば、その
引き取りはやぶさかでは無い。
仕方なく俺も彼女のノリ に合わせてあげる。
国見
((今の彼女の機嫌を損ねたら、
本当に俺が盗撮魔だと言う悪意に
満ちた嘘が蔓延しかねない。))
本当に俺が盗撮魔だと言う悪意に
満ちた嘘が蔓延しかねない。))
菫
あれ？..そんなに素直に了承
してくれるんだ？..
してくれるんだ？..
きょとん、という擬態語 が似合いそうな間抜けな表情 をしている彼女は、意外だと声を上げた...
国見
君が変な噂を立てないと約束
してくれるなら、1度くらい
言うことを聞いてやっても
いいってこと。
してくれるなら、1度くらい
言うことを聞いてやっても
いいってこと。
国見
まぁ..その内容にもよるけど
菫
そうか..そうかぁ！
菫
嫌がりそうだなって
思ってたから、ちょっとビックリ
しちゃったよぉー笑
思ってたから、ちょっとビックリ
しちゃったよぉー笑
彼女の言葉に胸中で嘆息 をつきながら、話の続きをする。
国見
それで？俺は君に何を
すれば良いの？
すれば良いの？
菫
いちいち嫌味な言い方を
するね。君は..
するね。君は..
菫
それだから友達が
出来ないんだよ..笑
出来ないんだよ..笑
国見
それこそ嫌味だよ..
菫
あっ..笑
菫
ごめんごめん
笑いながらそう言う彼女には、 全然悪びれる様子がない。
国見
それで？..俺、早く部活に
行きたいんだけど..
行きたいんだけど..
国見
手短に済ませて欲しい
菫
そっか..部活かぁ
菫
バレー部だっけ？
国見
そうだけど..そんな事は
良いから、早く用件を
良いから、早く用件を
明らかに会話を引き延ばそうとする 態度に苛立ちを覚え始めていると、 彼女はそんな俺とは対照的な反応 を見せた。
菫
えーっと..いざ言うとなると
恥ずかしいなぁ..笑
恥ずかしいなぁ..笑
えへへ、と俯きながら 彼女は照れくさそうに 笑う。
国見
恥ずかしい..？
普段教室で騒いでばっかり居る 彼女の態度とは思えない。
一体彼女は俺に何を させるつもりなのだろう.. 全く想像出来ない。
菫
あのね
国見
うん
菫
『私を撮って』
国見
うん？...
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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