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紫
わけがわからず
間抜けな声が漏れる
首をずらして横目で確認すると
むさ苦しい男の顔が眼前にある
そこでようやく
自分が仰向けの状態で担がれているのだと理解した
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
俺を頭上に揚げる色とりどりの津波
もといカラフルなチェックシャツを身に纏う魑魅魍魎が
口々に恨み言を吐き散らす
どうやら
ドッペちゃの監視をしていた大学生たちに連行されているようだ
盛大な勘違いを添えて
紫
紫
俺は咄嗟に弁明するが
大学生には響かない
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
駄目だ
バーサーカーと化した大学生とまともな話し合いはできない
桃
桃
ふわふわと浮かぶ桃が
心配そうに小声で呟く
流石に命の危険はないと思うが
ネジの外れた大学生など
何をしでかすかわからない
魑魅魍魎の特急列車は
小さな坂を駆け上がり俺の身体を路地裏へと連行する
昼間なのに人気はなく
さながら地獄の入口のような雰囲気が漂っていた
大学生
大学生
大学生
どさり
荒々しく石畳に降ろされた
桃がおろおろしながら
様子を窺っている
俺を囲む大学生は六人
大学生たちは俺の言葉を静かに待ち
油蝉の声だけが空間を支配する
嫌な汗が止まらない
大学生
大学生
大学生の一人が
裁判官の如き厳粛さで静かに告げる
傍から見れば絶体絶命の大ピンチなのだが
この窮地を切り抜ける策は既に思いついていた
しかし
これは後々面倒なことになる