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ただ目の前の大学生たちはこれ以上
待ってくれないだろう
何をされているのか不明だが
一刻の猶予もないのは間違えない
俺は覚悟を決めて
魔法の言葉を繰り出した
紫
紫
紫
その刹那
大学生たちの表情が変わった
明らかに悩んでいる
自分たちを利用した者への制裁と
薔薇色キャンパスライフを天秤にかけている
ここを好機と睨んだ俺は
一気呵成に畳み掛けた
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
俺は立ち上がり
大げさに手を揚げる
紫
紫
紫
紫
紫
これで勝負は決した
これの言葉に感激した大学生が次々に近寄り抱擁を要求してきた
汗まみれた男の嫌な匂いがしたが
ぐっと我慢する
大学生
大学生
大学生
大学生
大学生
見事なまでの拳返しに呆れるしかないが
ここは合わせておく必要がある
俺たちは兄弟のように肩を組み
意味のわからない歌を口ずさんでから解散した
これで
大学生の群れに屠られる最悪のシナリオは回避したのだ
ドッペちゃと恋人になるという余計なミッションが追加されてしまったが
情報を引き出すにはどのみち親密になる必要がある
紫
紫
紫
そう言いながら振り返ろうとしたが
できなかった
桃の視線が刺さっているであろう首筋に
紙やすりで撫でられたような痛みが走る
本能が
直感が
神経すべてが死の恐怖に怯えていた
この感覚は
嵐山で発情期のニホンザルに追いかけられたとき以来だ
桃
桃
紫
紫
紫
桃
桃
桃
桃
桃
桃