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主
主
〜第3章〜 無限城へ
血に濡れた家を後にした麗奈は震える手で口元を押さえていた
母の血の温もりがまだ喉を流れている。
麗奈
無惨
無惨
無惨
麗奈
麗奈
無惨
無惨
無惨
無惨が手をかざすと空間がぐにゃりと歪む
目の前に拡がったのは、無限に続く廊下
柱も床も天井も
全てが音を立てて変形し続ける異様な空間
無限城ーー。
麗奈
無惨
無惨
無惨
無惨
足を踏み入れた瞬間重力が反転したかのように体が浮く
床が上下逆さまになり、目が眩む麗奈の肩を、無惨の冷たい手が支えた
無惨
無惨
無惨
麗奈
無惨
無惨
無惨
麗奈
胸の奥が揺れる
母に否定され続けた日々。
初めて『必要だ』と言われた
無惨
麗奈は震える声でかすかに答えた
麗奈
無限城の奥から無数の鬼の気配がざわめいた
〜第3章〜 無限城へ [完]