…
俺がどうにかしなくちゃ
あれ、電気ついてる…
って、まだ起きてたの?
え…ぁ、
お腹すいちゃって寝れなくてさ…!
でもこんな時間に食べるのも
健康に悪いから
健康に悪いから
いっその事起きてようかなーって
そうなんですね
なおきりさんは?
僕は少しトイレに行ってたんですけど
電気がついてたので
ごめん、目さめちゃった?
別に謝らなくていいですよ
まぁ、もう少し寝たいとこでは
あったんですけど
あったんですけど
仕事も終わってませんでしたし
仕事?
そういえば
なんの仕事してるの?
なんの仕事してるの?
ん〜簡単に言えば
情報屋…てきな?
情報屋…てきな?
情報屋?
来た依頼の情報を集めて
依頼主に送るんです
依頼主に送るんです
探偵みたいな?
まぁ尾行とかはしませんけどね
そうなんだ…
大変そう…
そんなことも無いよ
喜んでもらえるからね
そっか…
ねぇどぬくさん
ん?
なんか悩み事あるの?
え、なんで…?
明らかテンション低いじゃん
話聞くよ?
…
実は…
もふくんのことで少し
もふくん…?
うん、
たしかに最近
元気がないような…
元気がないような…
詳しくは俺からは言えないけど
もふくん過去に
大切な人と離れ離れになったんだ
大切な人と離れ離れになったんだ
大切な人…?
どんな関係性だったかとか
そういうのは分からないんだけど…
1番大切な人って…いうの
最近それを思い出したんだって
毎日うなされてる…
俺、もふくんをみてられないよ
わかった
え、?何を?
僕がもふくんを助ける
助けるって…
もふくんのことは僕に任せて
でも…
これでも最年長ですから
なおきりさん…
ありがとう…
はい!
ここは…?
お前のせいだ
ッ…!!
なんで…
お前さえいなければ
えっ…と
なんでのうのうと 生きていられるんだ?
僕はこんなに苦しんでるのに
…はッ
なんで幸せそうなの?
なんで笑っていられるの?
なんで生きてんの?
やめて…
死ねよ!!今すぐ!!
無価値人間!!
いやだ…いやだッ…
いやだッ!!
ビクッ!?
はぁッ…はぁッ…
もふくん…大丈夫?
ほらお水
いらない…
でも汗もすごいし
少しぐらい飲んだ方が
いらないって言ってんの!!
ッ…
どうせどぬくさんだって…
俺の事嫌いなんでしょ?
え…
いらないって、
消えろって、
消えろって、
思ってるんでしょ!?
俺だって…ッ
こんな、苦しいなら
いなくなりたかったよ!!
もふくんッ…!ギュッ
ッ…
ごめん…俺、
最低だ…
大丈夫だよ…
もふくんは悪くない
悪いのは全部俺だよ
俺が…ッ
もふくんこっち見て
…ッ
大丈夫だから
そんな保証ないじゃん…
そうだね…俺がもふくんを
救うことなんてできない
救うことなんてできない
でも絶対一緒にいる
絶対一人にしないよ
…ッ
絶対一人にしないからさ
……
もふくん…
“蒼維”…
…!
……
(俺は蒼維さんじゃ
ないんだけどな…)
ないんだけどな…)
(俺はもふくんの一番に
なれないのかな…)
なれないのかな…)
(悔しいな…)