実験体の初恋

30xx年

生物は

細胞…DNAが異様な進化を遂げ、

「能力」

所謂、超常現象を発現する事ができる生物が誕生した。

能力者を捕獲し、兵器として利用する

政府の権力者はそう決定した

そうして始まった 第三次世界大戦

戦争は三年ほどで 能力者の半数が死に終戦した

残りの半数も精神崩壊を起こしたり、 植物状態になるなどして、

兵器として利用出来なくなってしまった

そこで政府は

生き残った能力者のDNAと

人類以外の能力を持つ生物 のDNAを組み合わせ、

幼い子供を対象に

より強固で強い能力を持つ個体を作る計画が実行された

それは日本も例外ではなかった

Bring us light 研究施設

第二能力検査場

実験体は能力で生み出した氷剣で 目の前の相手に斬りかかる

そう唱えた1225-Capの足が どんどんと変形していき、

やがて、ティラノサウルスの様な 人間の身体とは似ても似つかない 足へと変化した

1225-Capは腰を落とし、 しゃがむ形で攻撃を避けた

そして、同じ体勢のまま、 実験体の顔目掛けて蹴りを入れる

実験体は遥か後方の壁へとめり込み、 そのまま意識を失った。

カツン、コツン、と1225-Capの 足音だけが室内に響く

その足音に目を覚ました実験体は 自身が殺されると感じ取ったのか 一目散に逃げ出した

それを1225-Capは 意図も容易く押さえ付ける

1225-Capは腕を一つの爪に変形させ、 実験体の心臓を貫いた

少し痙攣した後、 実験体は完全に動かなくなった

実験体の血液が1225-Capの顔にかかる

研究者は1225-Capの髪を乱暴に掴む

ドサッ！！

1225-Capは地面へと投げ捨てられる