???
ここが俺の部屋…?寮と比べてずいぶん広いんだな…。

彼も先ほどの彼と同様に、自分の部屋を探索し始めた。
???
あ、カードがあるな。これが役職ってやつか?

???
占い師…。『二日に一回、人の役職を見ることが出来ます』………。へぇ、何か重要そうな役職だな。安易にバラさねぇ方が良いかもな。

???
これは…。部屋の鍵か?メモと一緒に置いてあるな。『鍵はオートロックで閉まり、夜は部屋の中からも開けることはできません。朝、昼の時間に外へ出る時はこちらの鍵をお持ち下さい』……。

彼は鍵を自分の制服の胸ポケットに鍵を入れ、カードは机の中へしまった。
???
風呂…はちゃんとあるみてぇだな。だが替えの服があるかどうか…。

???
『こちらが替えの洋服です。どうぞお好きにご使用下さい』。ちゃんと服置いてあるじゃねぇか。気がきくんだかきかねぇんだか…。

???
とりあえず今日は風呂入って寝るか…。徹夜なんかして明日頭が回らなくなっても困るしな。つーか久しぶりに一人で寝る気がするな…。今夜は安眠とまではいかねぇだろうが、ゆっくり寝られそうだな。

彼は毛布やシーツを出し、風呂から上がったらすぐに寝られるように準備した。
ーーーーゲームマスター視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゲームマスター
彼はだいぶ頭が良いみたいだね。このクラスは学力の差が大変だなぁ…。

ゲームマスターは、彼のことを別の部屋から監視しながら苦笑した。
ゲームマスター
百鬼学園2年3組の皆。朝だよ。ホールに集まってね。

晴明
あ!みんなおはよう!

入道
ん、おはよ。

秋雨
連々!晴明!おはようなんだぞ!

豆
みんな!おはよ〜!

佐野
あぁ、豆おはよう。

晴明
佐野くん!何で狸塚くんだけ挨拶返すのさ!ちゃんと僕にも挨拶してよ〜!!

佐野
別に良いだろ。

晴明
良くないよ!僕にもちゃんと挨拶してよぉ〜!!佐野くん!お願いだよぉ〜!!

佐野
チッ…。はよ。

晴明のしつこさに負けた佐野がボソっと小さな声で挨拶をした。
晴明
わぁ〜い!やったぁ!佐野くんおはよ!!

佐野に挨拶を返された晴明は、顔をぱぁっと輝かせて喜んでいる。
佐野
うるせぇ…。しなきゃ良かった…。

ゲームマスター
皆おはよう。朝になったね。今から皆には会議をしてもらう。まあ会議といっても今回は役職のCOとかこの館の探索について話してもらうだけになるかな。昨日も言ったけど僕が話せることなら話すから、何か気になったことがあれば聞いてくれて大丈夫だよ。僕に声をかけてくれれば答えるから。

泥田
ゲームマスターってなんか意外と親切な奴だな。

座敷
まぁここに連れてきたのもソイツだけどな。

ゲームマスター
まぁそれは置いといて…。はい、会議時間は3時間!今から始めるよ。

全員(2年3組)
3時間!?

ゲームマスター
3、2、1、はい!会議始め〜!

ゲームマスターのカウントダウンにより、唐突に会議が始まってしまった。
晴明
なんかいきなり会議始まっちゃったね…。

入道
とりあえず、何か言うことある奴いるか?いなけりゃ場所もイメージを把握する意味でも探索する場所を決めよう。

全員(2年3組)
…………。

佐野
いなさそう、だな。

歌川
みんな伝達はなさそうね!じゃあ連助くんの言う通り、探索する場所を決めましょうか!

豆
じゃあまずどうする?探索っていっても部屋たくさんあったよね?

晴明
あ!まずみんな自分の部屋は見た?

泥田
あぁ、見たぞ!役職カードを探した時に他のところもな!

入道
俺も泥田と同じくだ。

秋雨
俺も見たぞ!!凄い綺麗な部屋だったんだぞ!

歌川
私も見たわよ。とても素敵な部屋よね!

座敷
私も見たぞ。部屋は綺麗で良いんだが、ゲームがあんまり置いてなかったな…。

晴明
あんまりってことはちょっと置いてあったの!?

座敷
あぁ、5つぐらいな。カセットと本体ゲーム機があったぞ。

晴明
(5つは多くない…?)

泥田
マジかよ!?なぁ、部屋のどこにあったんだ?

座敷
部屋のタンスの中の下から2番目の引き出しの中だ。泥田の部屋にもあると良いな。

泥田
よし、サンキュー座敷!部屋入ったら探してみるわ!

佐野
おいお前ら、話が逸れてるぞ。

泥田
あ、悪りぃ。じゃあどうするかぁ〜?部屋はみんな見たみてぇだし…。みんなでこのホールでも見るか?

晴明
そういえばまだここ見てなかったよね!そうしようか!

入道
そうだな。それが無難かもな…。

歌川
じゃあホールの分担を決めましょ!

佐野
まず天井の近くは歌川さんにお願いするか。晴明ならいけるかもしれんが、俺たちじゃ真上は見れねぇ。

晴明
何言ってんのさ!?僕は人間だから出来るわけないでしょ!?

佐野
なんとか頑張れば出来るだろ。体育祭の跳び箱飛んでたし。

泥田
確かに晴明なら天井を見てくるぐらい出来そうだな!

入道
まあ国子ちゃんにがしゃどくろの姿になってもらって見るのが1番だろ。国子ちゃん、天井頼んでも良い?

歌川
ええ、もちろんよ!

歌川
特に何もなかったわよ!

歌川は天井を調べ終わり、人の姿へ戻ってから何もなかったことを報告する。
入道
了解だ。国子ちゃん、ありがとう!

晴明
じゃあ次はどうしよっか?ホール…。広すぎてあんまり見るところがないよね…。

泥田
そうだな…。おい、ゲームマスター!!

ゲームマスター
何か用かな?

泥田
ああ。会議はぴったり3時間やらなきゃいけねぇのか?

ゲームマスター
いや、そんなことはないよ。3時間まで会議が出来るよってことだからね。

泥田
そうか。なぁ、みんなどうする?俺はもう会議終わって良いと思うんだよなぁ。話すこともねぇし、やることもねぇだろ?

座敷
そうだな。私も終わって良いと思うぞ。

豆
ねぇ、ゲームマスター。人狼って何人いるの?

ゲームマスター
君たち8人の中に1人だよ。

座敷
1人なのか。珍しいな。

佐野
1人なら今日は会議を終わっても良い気がするな。まだ急ぎじゃねぇし。

歌川
そうね、じゃあ今日は会議を終わる?

秋雨
うむ!俺もそれが良いと思うんだぞ!

晴明
よし、皆一緒の考えだね!じゃあ今日は会議を終わろうか!

ゲームマスター
了解。じゃあ皆各自の部屋に帰ってね。あと、今日から役職ごとに技が使えるようになるからね。

晴明
技?もしかしてビームとか…!?

入道
いやちげぇだろ…。

佐野
役職カードを読んでねぇのか?あれの下に何か書いてあっただろう。あれのことだ。

ゲームマスター
そうだよ。まぁ、技のことはあとでそれぞれに説明するから、皆部屋に帰ってね。

全員(2年3組)
はーい。

2年3組の生徒(教師を1人含む)たちが自分の部屋へ帰って行く。
ゲームマスター
これからどうなるのか楽しみだなぁ。ふふっ。

ゲームマスターは生徒たちが帰って行くのを見ながら、笑っている。