2日後 カタヅケ屋本舗事務所
久留間悟
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本田芙蓉
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数日前、変な人に会った
その人は知り合いでもなんでもない
それどころか、声をかけられるまで気付かなかった人
その場に、いなかったはずの人だ
???
???
メガネをかけた30代くらいの小太りな男性
その人がいたのは、公園の遊具の中だった
滑り台の中が空洞になってるタイプのアレ
自分はその中で、親への不満をぶちまけていたところだった
突然声をかけられて驚いたのもあるが
自分はそのとき、とても動転した
さっきも言ったが、その人はその場にいなかったはずだ
遊具のなかは、子どもの頃と違って以外と狭い
先に誰かがいれば確実に目に入るし
あとから誰かが入ってきても、絶対に分かる
なのにその人はその瞬間、自分の真ん前にいた
とっさに声が出なかった自分のことを
誰が臆病者と言えるだろう
???
???
???
そう言ったその人は、ニチャニチャと笑っていた
???
なのに彼は確かに、わずかに透けていたのだ
遊具に空いた穴から入り込む光
それがはっきりと、この人を貫通していた
――書くのを忘れていたが、自分に霊感はない
そんな人間がこんな人と会って
こう言われたら、どうなると思う?
もちろん咄嗟に逃げた
人間てのは不思議なもので
我慢できないほど腹の立っていた親なのに
逃げ帰って顔を見たら、泣いてしまうほど安心した
安堵感で声をあげて泣く自分を抱き締める母は
確かに暖かく、なにより優しかった
どれだけホッとしたか分かるだろうか
だけどこの日だけで終わりはしなかった
それから毎日、その人はやって来るのだ
あの公園へ
通学路へ
家へ
部屋へ
幽霊などごめんだと拒絶する自分に対し
寄り添う声で、親切な言葉で、慰める態度で
心から信頼してしまいそうになる姿を見せる
そして言うのだ
???
???
???
彼が気にしている自分の友人は
以前から校内で、霊能者ではないかと噂だった
自分は別に信じていたわけではないのだが
その人がそれとなく、何度も言うのだ
友人はどんな人物か
友人はなにか悩んでいるのではないか
そのせいだろうか
その人の興味が本当は自分には向いておらず
友人へ近付くための口実としか思えないのだ
だからこそ自分は、彼を信頼せずに済んでいる
しかしきっと明日も彼は来るのだろう
自分は、何に憑かれたのだろう
本田芙蓉
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自分はついに聞いたのだ
なぜ友人にこだわるのかと
彼が自分に興味がないことなど分かっていると
すると彼はニチャニチャと唇を歪めて言った
???
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コメント
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事の発端(らしき人物?)は人間ではなく霊(らしきもの?)って事か...🤔 しかし、苦悩の共有ってのも中々に不思議な願いだなぁ 自分たち(霊)の存在を知ってもらいたい、なら納得するんだけど...🤔 とにかく読み進めてみます!
おっっもしろいな…カタヅケ屋…… 書きこみ主さんは無事だったのかが気になります😣 一体メガネはどう誕生し、なぜ30年ものあいだ、いや、それ以上活動し続けているのか… そして次の章でラストとのことで動揺を隠せません