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もう無理だよ…。

永遠

はぁ?ふざけんなよ。
誰のせいでこんななってると
思ってるんだよ!

永遠(とわ)は私の彼氏。 1年付き合っているが日に日に 束縛と嫉妬が酷くなっていって 私はもう我慢の限界にきていた。

出会った当初は凄く優しくて 私をお姫様かの様に扱ってくれて そんな彼に惹かれていって お付き合いを初めたが

異性の友達と連絡をとっている だけでも嫉妬に狂い私に 怒鳴り散らしてくる。

これが数ヶ月も続き私はもう 我慢の限界にきてしまい 彼に別れ話を切り出した。

私何か悪い事でもした?
友達から連絡きただけだよね?
会ってもないし何もやましい事なんて
してないじゃん!

永遠

お前のそうゆう所だよ!
アドレス帳から男の連絡先消せ
って俺言わなかった?

なんで友達の連絡先まで
消さなきゃいけないの?

永遠

あっそ。もういいよ。
携帯貸せ。

そう言って彼は私の携帯を 無理矢理奪った。

ちょっと!やめてよ!

バンッ!

大きな物音と共に私の携帯の画面は バキバキになっていた。

え…。何してるの…?

私の携帯…。

永遠

これでもう誰とも連絡とれねぇだろ。
お前には携帯は必要ない。

永遠

お前に携帯持たせとくとまた
知らねぇ男と連絡とるからな。

画面がバキバキになった携帯を 私は泣きながら拾った。 画面は真っ暗のまま。 どんなに触っても動かない。

ひどい…。私が何したっていうの…。

もういい!私帰る!

自分の荷物を鞄に詰めて 玄関に向かおうとした瞬間。

後ろに思いっきり引っ張られ 尻もちを着いてしまった。

いたっ。

恐る恐る後ろを振り返って 見てみると顔を真っ赤にして 怒っている永遠が立っていた。

永遠

お前はどこまで俺を怒らせれば
気が済むわけ?

痛いんだけど!なんなの!
私はもう無理って言ったじゃん!
別れて!私もうこれ以上我慢なんて
したくないの!

バチン! 今度は左頬に痛みが走った。 私は何が起きたのか理解が できなかった。

え?なに…これ。

永遠

別れる訳ねぇじゃん。
ふざけんなよ。
家にも帰さねぇ。

何言ってるの…?

永遠

だから俺はお前とは別れない。
お前の荷物全部貸せ。
逃げられても困るから。

そう言うと永遠は私の荷物を 全部取り上げた。 私の家の鍵も財布も 壊れた携帯すら取り上げた。

こんなの間違ってるよ…。

永遠

間違ってるのは俺じゃなくて
お前だろ?

永遠

こんなに心の事想ってるのに
どうして分かってくれないんだよ。

永遠は私の前で泣いた。 大きな肩を震わせて泣いていた。 ねぇ…泣きたいのは私の方だよ。 身体中が痛いよ。 何よりも心が痛いよ…。

永遠は私の手を引いて リビングに連れて行った。

永遠

さっきは叩いちゃってごめんね。
痛かったよね。

そう言い私の左頬を撫でた。 さっきとは違い優しい手。

永遠

でも、俺本当に心の事
大好きなんだよ。

永遠

だから色々とすごく心配だし
心にはずっと俺のそばに
居てほしいって思ってる。

永遠

もうあんな事しないから。
だから心ももうあんな事したり
別れるとか家から出て行くとか
そんな事言わないで?

永遠

分かった?

この日から地獄の日々が続いた。

バシッ。

痛い!やめて!

永遠

新しい携帯買ってやったら
お前はすぐこれかよ!!!

携帯が壊れたので新しい携帯を 買ってもらったら異性の友達から 電話がかかってきた。って 理由だけで今日も私は永遠に 殴られている。

電話には出てないじゃん!
掛かってきただけでしょ!?

永遠

ふざけんなよ!

髪の毛を鷲掴みにされて リビングを引きずり回された。

お願い!もうやめて!

痛いってば!

こんな毎日、耐えられない。 後、どれぐらい我慢すればいいの…。 もう嫌だよ。逃げたい。

しばらくそんな乱闘が続いた後 永遠はトイレに行った。

今しかない。
逃げるなら今しかない!

私は最低限の荷物を鞄に詰めて 外に飛び出した。

はぁ、はぁ、はぁ。

どれぐらい走っただろう。 気付けば全然知らない場所に居た。

ここ…どこだろう。

永遠が追いかけて きてるんじゃないかと 何度も何度も振り返った。

追いかけてきて…ないよね。
本当にこれでもう終わったんだよね。

永遠の愛に答えてあげられなくて
ごめんね。
でも、私永遠の事ちゃんと大好きだったよ。

別れた寂しさと 別れられた安心からか 知らない街で私は 周りの目なんて気にせず 声を出して泣いた。

泣いてすっきりし 周りを見渡すともう外は 暗くなっていた。

ここどこだろう。
どうやって帰ろう。

とりあえず私は携帯を開き 友達に電話をかけた。

梨奈

もしもしー?心ー?
ずっと連絡つかなかったけど
今まであんた何してたの!?

梨奈…。

うぅ…。うわぁーん。

梨奈

ちょっ!心!?
どうしたの!?
てか、今どこにいるの!?
迎えに行くから場所教えて!

さっきあんなに泣いて もう涙なんて枯れたと思っていたのに 梨奈(りな)の声を聞いたら 安心してまた涙が溢れてきた。

私は周りを見渡して 梨奈に場所を教えた。

しばらくしたら梨奈が 迎えに来てくれた。

梨奈

心!

梨奈

もう…そんな所で何してんのよ…

ごめんね。
迎えに来てくれてありがとう。
誰に頼ったらいいのか分からなくて。

梨奈

そんなのは気にしてないから
全然いいんだけどさ。
とりあえず、車に乗って。

梨奈

あたしの家に行こっか。
家着いてから話聞くから。

うん。ありがとう。

私は梨奈の車に乗って 梨奈の家に向かった。 向かってる最中の車の中は ただ、ただ無言だった。

お邪魔します…。

梨奈

部屋汚くてごめんね!
まさか心が来ると思ってなかったから
片付けてなかったわ!笑

ううん。私こそ急にごめんね。

梨奈

今温かいの入れるから
適当にくつろいで待ってて!

そう言い梨奈は台所に行き 私の大好きなミルクティーを 入れてきてくれた。

梨奈

心…。何があったの?
言ってみな?

梨奈の優しい声に私はまた 泣きそうになった。 これまでの永遠との事を 梨奈に話した。

梨奈

何それ…。最低すぎない?
許せないんだけど。

梨奈

永遠ってそんなやつだったの!?
でももう大丈夫だよ心。
もう心は自由だよ。

ありがとう。梨奈。
でもね、永遠だけが悪いんじゃないの。

梨奈

はぁ?どうして?

そうさせてしまった私も悪いの。
だって最初の頃はすごく優しくて
一緒に居て楽しくて何よりも
私の事大事にしてくれた。

だから永遠だけじゃなくて
私にも責任があるの。

梨奈

心。例えそうだとしてもね
心に暴力を振るっていいって
理由にはならないんだよ?

梨奈

手を挙げられる事の
よほどのことを心は
永遠にしたの?

梨奈

違うでしょ?
とりあえず今日はうちに
泊まっていきな。
ゆっくり休んだ方がいいよ。

梨奈の言う通りだ。 どんな事があっても あんな暴力はしてはいけない。 ずっと私が永遠の事を あんな風に変えさせてしまったんだと 思っていた。 だから離れる事にも少しは抵抗があった。

永遠…。次付き合う彼女には 優しくしてあげてね。 永遠の幸せ心から祈ってるよ…。

私達はその後他愛もない話で 盛り上がりその後 2人で一緒に寝た。

ふわぁーあ。よく寝た。

梨奈

あ!心おはよう!起きた?

あ、梨奈おはよう!
ごめんねもうこんな時間だね。
なんか久々にぐっすり眠れた。
ありがとう。

梨奈

全然あたしは平気だよ!
それよりぐっすり眠れたなら良かった!

ここ最近ずっと家に帰れて
なかったから私家に帰るね。
本当に色々とありがとう梨奈。

梨奈

ううん。あたし達友達じゃん!
何かあったらいつでも頼って。

照れくさそうに私は言った。

梨奈が友達で良かった。
私の友達でいてくれたありがとう。

梨奈

何言ってるの!
当たり前じゃん!

私は帰りの支度をして 梨奈の家を出た。

今日から私自由なんだよね。

お仕事探さないとなぁ。
永遠と居る時はお仕事すら
させてもらえずにずっと
家に居たからなぁ。

お仕事か…。見つけないとな。

ブツブツ独り言を言いながら 私は自分の家に帰った。

それから2ヶ月。 私は友達と毎日遊んだ。 お仕事をしなくちゃいけないのは 分かっているんだけれども 永遠に友達と遊ぶのを 禁止されていたため 友達と遊ぶのが楽しくて 毎日遊んでいた。

そんなある日1人の先輩から 電話が掛かってきた。

あれ?珍しい。美紀さんからだ。

美紀

もしもーし!心?
久しぶりー!元気ー?

美紀さん!お久しぶりです!
元気ですよ!
電話珍しいですね!
どうしたんですか?

美紀

いやさぁ、心って今仕事何してんの?

私今ガッツリニートしてますよ。私

美紀

まぢ!?笑
私今キャバクラで働いてるん
だけど心も一緒に働かない?
人手不足なんだよねー。

美紀(みき)さんは昔からの先輩で すごく面倒見の良い お姉ちゃんみたいな存在だった。 しっかり者で頼りになって 信頼出来る存在。

えぇ!?キャバクラですか!?
私人見知りだし経験ないし
キャバクラで働くなんて無理ですよ!

美紀

大丈夫大丈夫!未経験でも全然平気!
1回働きにおいでよ!
それで無理そうだったら辞めればいいし。
日払いでその日に給料貰えるし!

毎日遊んでいた私からしたら 日払いでお給料が貰えると 聞いて少しいいなぁと思ってしまった。

ぢゃあとりあえず1回だけ
働いてみます…。

美紀

ほんとー!?
すっごい助かる!ありがとう!
明日とかどうかな?
とりあえず初日だし5時間ぐらい
働いたら上がっちゃっていいし!

分かりました!
明日大丈夫です!

美紀

ぢゃあまた明日連絡するね!

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