実弥
今日はここかー、
希絃
貴重品もあるらしいから
希絃
慎重にやれよ
希絃
俺は2階やってくるから
実弥
はーい
実弥
ふぅ……
実弥
引き出しは……
実弥
……?
実弥
なんか気配が……
バッ
実弥
った……
実弥
……うわ
怜士
あんた誰
実弥
いや、あーー
実弥
(孫へのサプライズって聞いたけど)
実弥
(触られてるの気持ち悪いな……)
怜士
どう見ても泥棒にしか見えないけど
実弥
はぁ?!
実弥
ちがっ……
怜士
じゃあ何?
バタバタッ
怜士
暴れんなよ
怜士
やっぱ泥棒じゃん
実弥
っ……だから!
実弥
ゔっ……
怜士
はっ?!
実弥
気持ち悪……
怜士
ちょ!
実弥
はぁ……
怜士
落ち着いた?
怜士
結局なんなの、アンタ
実弥
近寄らないでください
実弥
ほんとに、気持ち悪
希絃
なにしてんの?
実弥
あっ!きいとさ、
希絃
君、誰?
怜士
アンタらこそ誰?
怜士
ここ、俺の家なんだけど
依頼爺
れお!
依頼爺
帰ってくるなとあれほど……
怜士
じーさん
怜士
この人らは?
依頼爺
俺が依頼したんだ!
希絃
君、さっき実弥くんになんかしようとしてたよね?
怜士
……
怜士
泥棒かと思って……
希絃
大丈夫か?
実弥
いや……
実弥
ちょっと……
希絃
休んでていいから
希絃
空いている部屋はありますか
依頼爺
……あっちだ
依頼爺
れおは謝らないつもなのか!
怜士
……ごめん
希絃
……あいつ
希絃
男性恐怖症らしいので
怜士
男性恐怖症……?
怜士
男もなるのか?
依頼爺
何失礼なことを言っておる!
依頼爺
ほんとうに申し訳ない、1度泥棒に被害に遭わされたもので、
依頼爺
孫も警戒しているんだよ
希絃
いえ
希絃
謝るべきは俺じゃないので
怜士
…………
実弥(幼少期)
やだよ、
実弥(幼少期)
やめてよ
モブ
ちょっとなら平気だから、いいだろ?w
モブ
早くしねぇと来ちまうぞ
モブ
わかってるよ
実弥(幼少期)
嫌だ!
実弥(幼少期)
やめてよ!
バタバタッ
モブ
チッ
モブ
抑えろ
モブ
はい
モブ
大人しくすれば大人しく済んだのになあ?
モブ
可哀想にw
ゾワッ
モブ
はぁ……
モブ
反応しなくなったし
モブ
もういいかな
モブ
次俺なw
実弥(幼少期)
……
この日から
奥に潜む男への嫌悪感を覚えた
なんで俺はあんなやつらと”同じ”男に
うまれてきたんだろう
そう思った
希絃
い……!
希絃
おい!
バッ!
希絃
すごい汗だな
希絃
大丈夫か?
実弥
あ、
実弥
はい
この人には不快感を感じない
不潔が嫌いだからなのかもしれない
綺麗好きだから
とても綺麗に見える
実弥
すみません
希絃
大丈夫
希絃
あいつが話したいって
希絃
お前こそ大丈夫なのか?
実弥
はい
実弥
いけます
希絃
……じゃあ
怜士
あの……
怜士
さっきは…………
実弥
いーよ
実弥
気にしないで
実弥
昔に泥棒のトラウマなんかあったらそりゃ疑い深くなるよね
実弥
おれもそうすると思うし
実弥
君は正しいと思う
怜士
本当にすみません……
怜士
俺、怜士です
実弥
おれは実弥だよ
怜士
実弥さん
怜士
俺に何か出来ることは?
怜士
お詫びがしたくて
実弥
いいって笑
実弥
あー、でも
チラッ
希絃
……?
実弥
仕事、手伝って貰おうかな
希絃
は、
怜士
……ほんとですか
怜士
やります
希絃
……まじか







