ある日のこと
いつものように柚葉たちとの帰り道
柚葉
じゃあ、私たちはここで
八戒
タカちゃん、またね
三ツ谷
おう、またな
柚葉・八戒くんと別れ、 三ツ谷くんと歩いていると…
家の近くにある人物が見えた
夢
…っ
思わず、立ち止まる…
三ツ谷
夢?どうした?
夢
…な、なんで…ここに…(ブルブル
身体の震えが止まらない…
三ツ谷
お、おい
三ツ谷
落ち着け、どうしたんだよ
夢
…やだ…(ボソッ
三ツ谷
え?
夢
…いやだっ!
耐えきれずに走り出す
三ツ谷
おい!夢っ
夢
…ッ、ハァ…ハァ…ッ
夢
(…なんで、あいつが!?)
夢
(引っ越したはず、なのに…)
パニックになり、路地に座り込む
三ツ谷
ッ…おい、夢がっ!!
三ツ谷くんが追いかけてくる
三ツ谷
いきなり、どうしたんだよっ
三ツ谷
何があった
夢
…あいつが…あいつがっ
三ツ谷
あいつ?誰のことだ?
なかなか言葉が出てこない私に
三ツ谷
とりあえず、落ち着け
三ツ谷
…ゆっくりでいいから、な?
その言葉に深呼吸をし、水を飲む
一呼吸置いた後、三ツ谷が続ける
三ツ谷
少し、落ち着いたか…?
夢
…うん…ごめん
夢
ありがとう
三ツ谷
気にすんなって
三ツ谷
で、どうしたんだよ
夢
…少し長くなってもいい?
三ツ谷
あぁ
私は、三ツ谷くんにあの日の話…
男の人がダメになった日の話をした
三ツ谷
…そっか、辛かったな
三ツ谷
今まで、よく頑張ったな
三ツ谷くんはわかっていたんだろう…
私の横でただ微笑みながら そう言ってくれた。
夢
…あり、がとうっ(グスッ
続く…