双子庶務の秘密。

ぴったりと重なる挨拶。

この日、創流院学園の生徒会に新たなメンバーが加わった。

今年度入学したばかりの一年生が生徒会に入るのは異例だった。

桐坂は氷のように冷たい表情のまま、片岡は値踏みするような視線を二人に送る。

そんな空気を壊すように背の高い生徒が声を出した。

他のメンバーを無視して、一際偉そうな男が言う。

その言葉通り、生徒会の面々は極上の見た目をしていた。

桐坂の冷たさを感じさせる美貌

片岡の親しみやすく愛嬌のある顔立ち

唯川の丹精な人形のような美しさ

天藤の威圧感がありながら整った面貌

それぞれ系統は違いながらも眉目秀麗だ

自信過剰とも言える発言

だが、天藤が恐れと共に信仰レベルで慕われていることも事実。

案外先輩と呼ばれたことがないのも本当かもしれなかった。