湊
就職が決まり初めての1人暮らしを始めた
不安は多かったけど、それ以上に1人での生活に憧れて私の胸は高鳴っていた
真紀子
湊
湊
この人は私が住むマンションのオーナー
歳は30代前半だろうか?
この部屋を下見に来た時から 優しくしてくれている
真紀子
真紀子
湊
真紀子
湊
真紀子
真紀子
湊
真紀子
湊
湊
真紀子
真紀子
真紀子
真紀子
湊
湊
真紀子
湊
真紀子
真紀子
真紀子
私の部屋の壁紙は一面だけ タイル調の壁紙が貼られている
黒く長細い石を横に並べたデザインで すごく落ち着いていて大人っぽく見えて
そこを気に入ったのが この部屋を選んだ理由の一つだ
真紀子
湊
真紀子
真紀子
湊
引っ越しから1週間ほど経ったある日
湊
帰るなり早々ベットに倒れ込む
今日はトラブル続きで 疲れがやばい…
湊
湊
湊
あれ…?
湊
湊
湊
私はとりあえず化粧を落とし 服を脱ぎ散らかしたまま ベットに沈む事にした…
は…やく…て…
て お く ・ ・ ・
湊
湊
寝ぼけた頭を揺らしながら時間を確認する
湊
湊
ピンポーン
湊
湊
湊
宮下
宮下
宮下
自己紹介の通りモニターには 制服を着た警官が1人確認できる
湊
湊
宮下
宮下
湊
宮下
宮下
宮下
湊
湊
湊
インターホンのモニターから離れる 私の足に何が引っかかった
湊
湊
・ ・ ・ い て
殺 ・ ・ ・
・ ・ ・ げ ・ て
湊
湊
湊
湊
湊
湊
湊
湊
湊
私はその時、部屋の中に違和感に感じた…
湊
私が気付いた違和感の正体
昨日脱ぎ散らかして昼に一ヶ所にまとめた 衣類のシャツだけ離れた場所に落ちている
湊
湊
頭の中に今日聞いた言葉がよぎった…
「この近辺で空き巣被害が」
湊
私は慌てて貴重品を入れている 引き出しを開けて中を確認する
湊
通帳や判子、その他の貴重品は 全てそのままだった
湊
そう思って私は水を飲もうと キッチンに向かい
湊
思い過ごしと思った事が 一瞬で覆される事になった
湊
私の目に入ってきたものはシンクについた水滴…
今日一度もキッチンの水を使っていない
湊
湊
私は怯え慌てて部屋を出ようとしたが
湊
慌てて乱れた頭の中でも 冷静な部分があったらしく
通報するためには必要だと思い 机の上に置いていたスマホを掴み
すぐにでも部屋を出ようと顔を上げた
湊
部屋の奥のワンポイントの黒い壁紙に…
逃 げ て ・ ・ ・
逃 げ て ・ ・ ・
逃 げ て ・ ・ ・
逃 げ て ・ ・ ・
手遅れになる前に
殺さ れる
殺さ れる
殺さ れる
早く逃げて
湊
その壁の文字を見た瞬間
微に冷静だった私の思考は吹き飛んだ
掴んでいたスマホを手放し 部屋から飛び出した
湊
助けを求め一番先に向かったのは
オーナーの真紀子さんの部屋
湊
真紀子
真紀子
湊
真紀子
真紀子
私はそのまま真紀子さんの部屋に入り
少しずつ冷静さを取り戻し 事の次第を話した
真紀子
真紀子
真紀子
湊
私の話を聞いた真紀子さんが 警察に連絡してくれて
すぐに警官がやってきて私の話を聞き 部屋を調べてくれる事になった…
それから警官が部屋を調べてる最中に
浴室の天井にある点検口から 犯人の痕跡が見つかった…
どうやら連続空き巣犯は 私が引っ越して来る前は空き部屋だった この部屋を隠れ家にしていたようで
浴室の天井裏からは空き巣被害あった 盗品が見つかった
部屋の借主である私は事情聴取を 受ける事になったが
最近引っ越してきたばかりの私は 空き巣とは全く関係ない事が証明され
今まで何も無かった事が 幸いだと思った
ただ、あの部屋に帰るのが怖く 犯人が捕まっていない事から 暫く部屋に帰る事が出来なくなり 私は職場に相談し実家に戻る事にした…
ただ一つ気がかりな事があるとすれば…
私が見たはずの壁の文字…
あれは、警察が部屋に調べに入った時には発見されず
手荷物を持ち出すのに 私が部屋に入った時も無くなっていた…
取調べの後に少しカウンセリングを 受けた時に恐怖のせいで壁の柄 そう見えたんだろう
そう言われて 私も壁には何も無かったから納得した…
湊
真紀子
真紀子
湊
湊
湊
湊
真紀子
真紀子
真紀子
真紀子
真紀子
真紀子
真紀子
逃 げ て ・ ・ ・
殺さ れる
殺さ れる
殺さ れる
逃 げ て ・ ・ ・
逃 げ て ・ ・ ・
私 は 殺 さ れ た
コメント
20件
凄すぎて理解不能…((理解しとけ!
なるほど…やっぱり 真紀子さんヤバい人でしたか(゚o゚;;