シャオロン
きっかけは些細なもの、ただ指を紙で切っただけだった。
シャオロン
シャオロンは紙で切った指先を見て呟いた。 絆創膏も見当たらないので、指先の傷から出る血を舐め取り服の袖で巻いた。
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廊下で数人が小声で駄弁っている所に、一匹の悪魔が話しかけた。
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シャオロン
シャオロンは曲がり角で誰かとぶつかり、尻餅をついた。
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シャオロン
ぶつかった奴は尻餅をついたシャオロンに手を伸ばした。
シャオロンが手を取ると、相手は差し出した手を勢いよく払った。 その手に体重を掛けて立ち上がろうとしていたシャオロンは重心がずれ、床に背を打ちつけてしまった。
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シャオロン
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シャオロンの腹を蹴ってその悪魔は立ち去った。
シャオロン
シャオロンは腹を押さえて暫くうずくまり、痛みが収まると誰も居ない廊下を進んだ。
シャオロン
シャオロンは本を沢山抱えた悪魔とぶつかり、尻餅をついた。 本を抱えていた悪魔もバランスを崩してしまい、その悪魔が持っていた本がシャオロンに降ってきた。
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シャオロン
ぶつかった悪魔は黙って本を回収すると、一冊の辞書をシャオロンに振りかぶった。
シャオロン
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辞書を投げ、悪魔はシャオロンの横を通り過ぎて行った。
シャオロン
シャオロン
そんな不運が数日間と続いた。
ある日、突然シャオロンは教室に呼び出された。
呼び出されたと言っても、先生からでは無く知り合いからだ。 そこまで親しくもない知り合いからの誘いだが、一応行く事にした。
シャオロン
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シャオロンが教室にポツンと立っている悪魔に話しかけると、その悪魔は振り向いてシャオロンの事を突き飛ばした。 突き飛ばされたシャオロンが立ちあがろうとすると、後ろから背中を強く蹴られた。
後ろには三匹程の悪魔が立っていた。
シャオロン
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シャオロン
シャオロンの言葉は言い切られる事なく、目の前の悪魔は言葉を遮るようにシャオロンの右腕にペンを刺した。
じんわりと強まる痛みに、更にシャオロンの顔が苦しそうに歪んでいく。
意識を失い、机にもたれていたシャオロンは頭を押さえて立ち上がった。
シャオロン
痛む両足を無理矢理動かして教室を出た。
鬱先生
シャオロン
応答なし
シャオロン
鬱先生
鬱先生
シャオロン
シャオロン
鬱先生
ゾム
鬱先生
そう言って鬱先生はゾムにスマホの画面を見せた。
ロボロ
続く(多分)
コメント
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続く、早よ見たいけど無理せんといてな