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エイチ
それは危険な遅効性薬物だった。
あの悲劇の日から数ヶ月後
彼が大切な人を失ったあの日。
好きだった幼馴染を突然失ったあの日。
光一
紫煙が宙を舞う
エイチよりも濃厚な煙。
パッケージには7の文字。
小町
光一
光一
小町
光一
小町
小町
光一
小町
小町
小町
光一
光一
不穏な空気の放課後。
あの日以来、閑散とした学校。
光一
光一
小町
静かになった学校からの帰り道。
光一
京
京
光一
京
京
光一
京
光一
光一
京
光一
京は光一のクラスのムードメーカー的存在の男だった。
光一
光一
京
京
京
光一
光一
光一の手が京の胸に届く刹那
救急車の音が鳴り響いた。
京
京
光一
京は瞬く間に姿を消した。
小町
不在着信
小町
不在着信
小町
通話
03:16
光一
光一
光一
「ごめんね……」
掠れた小町の声が光一の脳裏から離れない
光一は訳も分からず走り出した。
これ以上大切な人を失わない為に。
小町
光一
光一
光一
小町
小町
小町
小町
小町
甘えたような小町の声。
光一の手が小町の背中に回る
小町
小町
光一
「うっ」
小町の手から注射のようなものが落ちた。
光一
小町
小町
小町
光一
光一
光一
薄れゆく意識の中で見たのは
病室のカーテンから現れる
京の姿だった。
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読んで頂き、ありがとうございます。
「エイチ」の続編になります。
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