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愛されアイドルは、ぶりっ子に転生しちゃいました

第2話 - 第一章：『転生の朝』

102

2025年08月02日

#アイドル

#恋愛

#青春

#学園

#転生

#ぶりっ子

うさぎは今日も眠い🐇

愛華

もぉー！何なのよ！！

愛華

あたし、本当に転生でもしちゃったのかな…

愛華

そ、そんなこと

愛華

小説とかでしかないし！

愛華

わ、私に起きるわけないよね！

愛華

とりあえず、外に出てみよう！

愛華

そうだよ！！

愛華は自分を慰めるようにいい、部屋を飛び出し外へ出た

愛華

（ど、どくしよう…）

愛華

（ジロジロ見られてる）

愛華

（アイドルの頃は、大丈夫だったのに…）

愛華

（もし、亡くなるならそれでいーのに…）

愛華

（転生じゃありませんように…）

愛華

(｡´-д-)ﾊｧ-

愛華

（この体弱いし、歩くだけでも疲れる…手術終わった後の疲れかな…）

愛華

( '-' )ｽｩｩｩ.....

愛華

(｡´-д-)ﾊｧ-

愛華

もう、分かんないよ…

愛華は、周りからの目を気にしながら、歩いて行った

愛華

（ここってどこだよ…）

愛華

（急いで、外に飛び出して走ったんだけど）

愛華

（さっき居た家の場所おぼえてない…）

愛華

もう、やだぁ

愛華は、泣きそうになり下がり込む。

???

だ、大丈夫ですか,,,？

愛華は、泣きそうな目で目の前に立っている女の子を見た

愛華

だれ？

???

え…？

???

私の事覚えてないんですか！？

愛華

…

愛華

（覚えてるはずがないよ…私は貴方と出会った事ないよ）

美月

わ、私美月ですよ！

愛華

美月…？

美月

はい！

美月

も、もしかして記憶喪失ですか！？

美月

ど、どこかに頭でもぶつけちゃった、とかでますか？

愛華

わ、分かんない

美月

一応、病院に行きましょ！

美月

記憶喪失だったら、大変ですので！

愛華

（記憶喪失…そうした方が早いかも…）

美月

あと少しで、私達の番になりますので

美月

少し待ってくださいね

病院の廊下は白くて無機質で、少しだけ消毒液のにおいがした。

愛華

…うん

私は受付の人に言われたとおり、診察室の前の椅子にちょこんと座っていた。ピンクの服が妙に浮いていて、視線を感じるたびに、なんとなく肩をすくめてしまう。

やがて、ドアが開いた。

医者

次の人ｰ

美月

はーい

美月

行きましょ

愛華

(｡_｡`)ｺｸ

中は静かで、窓から差し込む光が床に四角く落ちている部屋に入り、椅子に座った

医者

お隣の人は…

美月

あ、お友達です

医者

あらそう

医者

お名前は…桜乃愛華さんですね

愛華

はい

愛華

（名前一緒なのか…そうなのか？）

医者の手が止まる。

医者

記憶喪失…？

医者は、私の資料を読みながら眉毛をひそめた

美月

はい、そうです

美月

私の事、忘れちゃってたんです

医者

ただの遊びじゃなくて？

医者は信じなさそうに美月をガン見した

美月

わ、わかりません

医者

あなた達は友達でしょ？

美月

え、あ、えっと

美月

そうです

医者

はぁ

医者

とりあえず、

医者

一応、MRI検査をしてみましょう

医者

ついてきてください

愛華

はい

医者

んー

医者

特に異常はありませんね

美月

そうですか？

美月

なら、なんで？

医者

心因性健忘の可能性がたかいですね

美月

心因性健忘？

医者

はい、ストレスやトラウマで、記憶喪失になるということです

美月

じゃあ…

愛華

私は、心因性健忘になったんですか？

医者

可能性は高いかと

医者

ただ、あなた達が悪ふざけでやってる可能性の方が高いですけれどもね

愛華

(ひぇ、この人怖い)

愛華

（初めて、アイドルになった時のマネージャーにそっくり）

美月

そんな事ないですよ

医者は美月を睨み、続いて私を睨んだ

医者

もういいです

医者

家で様子見してください

美月

分かりました

医者

あなた達は、まだ学生ですよね？

美月

はい

医者

なら、一応記憶喪失の紙を渡しときますので、先生に渡しといてください

美月

分かりました

美月

ありがとうございます！

愛華

ありがとうございます…

美月

愛華ちゃん、これあげます！

美月はコカコーラの缶を愛華の手に乗せた

愛華

ありがとう…

愛華

美月さんって優しいお方なんでね

美月

優しいだなんて笑

美月

そんな事ないですよ

愛華

そうは思いません

愛華

本当に、優しいお方だと思います

愛華

（あの時のスタッフさんと同じ）

愛華

（私を心配してくれる）

そう、天井が崩れた後

私は、意識を失い始めたのだ

救急車の音と共に、スタッフ達の声も聞こえた

『愛華ちゃん！愛華ちゃん！！』

私の名前を、震えた声で呼ぶスタッフ達は

愛華

（きっと、今も私を心配しているんだろうなぁ）

美月

私ね

美月

愛華ちゃんが記憶喪失して良かって思ってたんだ

美月

さっきからずーっと、ね？

愛華

え？

美月

だから、私は優しくないよ

美月

貴方の事なんて、大っ嫌いだった

美月

だけどもね、さっき

美月

愛華ちゃんが、下がり込んでいる姿を見て

美月

ざまぁみろ、とか考えていたんだけど

美月

やはり、少し心配していたの

愛華

じゃあ、優しいんじゃないてますか？

美月

なんでそう思いますか？

愛華

だって、私の事嫌いだったんでしょ？

愛華

私が、美月さんに悪いことしたから

愛華

私の事嫌いになったんだと思うよ

愛華

私は…

愛華

それで、さっき助けてくれたよね

愛華

私の事嫌いなのに

愛華

本当に優しいと思うよ

シーン

うるさかった公園が、嘘のように沈みかえった

美月

変な人…

愛華

え？

美月

愛華ちゃんは、本当に記憶喪失になったよりも

美月

"違う人が愛華ちゃんの体の中に入った"みたい

この作品はいかがでしたか？

102

2件

やばい、タイトル読んでなかったら、2話になっても主人公ちゃんの愛華が転生したのか、それとも手術終わりでまだ無くなっていないのか、まだわかんないかもしれない笑

うさぎは今日も眠い🐇

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