江古田飛鳥
恐れられてたの
白縫信愛
江古田飛鳥
とにかく上手かった
ってのもあるけど
江古田飛鳥
かなり有名な地主で
江古田飛鳥
手出しできなかったの
江古田飛鳥
気に入らない
教師が居れば
江古田飛鳥
辞職に追い込んだり
江古田飛鳥
みんなを味方につけて
同調圧力で迫害したりして
花牟礼さくら
花牟礼さくら
江古田飛鳥
力の様に勘違いして
江古田飛鳥
やってたの
八乙女焔垂
八乙女焔垂
菅生茜
江古田飛鳥
思い通りにならない
生徒が一人居た
白縫信愛
江古田飛鳥
江古田飛鳥
鈴蘭に突っかかってた
白縫信愛
三瓶さんに?
江古田飛鳥
江古田飛鳥
弁護士になりたいって
憧れてたらしいから
江古田飛鳥
っぷりが許せな
かったんだと思う
白縫信愛
江古田飛鳥
千歳に対するいじめが
本格的に始まった
数年前
田原坂中学校
千歳が教室に入ると 何やら騒がしかった
春日井千歳
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
春日井千歳
江古田飛鳥
江古田飛鳥
春日井千歳
千歳は飛鳥が指差す黒板を見る
春日井千歳
そこには千歳が裸になり 男性と性行為をしている写真が 何枚も張り出されていた
おそらくアイドルコラージュや ディープフェイクなどと言われる 加工が施してある写真なのだろう
背格好は千歳と 似ても似つかないものばかり
春日井千歳
千歳はその写真の一枚を手に取り 黙ったまま見つめる
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
女子生徒
女子生徒
江古田飛鳥
江古田飛鳥
ビッ千歳
春日井千歳
三瓶鈴蘭
言っちゃってんの?
三瓶鈴蘭
春日井千歳
もっと上手くやりなよ
三瓶鈴蘭
春日井千歳
全然違うし
切り抜き方も雑
春日井千歳
騙せると思ったね
三瓶鈴蘭
女子生徒
みればいいじゃん
春日井千歳
春日井千歳
女子生徒
女子生徒は千歳を羽交い締めにする
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
わかるじゃんね
春日井千歳
三瓶鈴蘭
鈴蘭は千歳の制服を 乱雑に脱がせる
江古田飛鳥
江古田飛鳥
飛鳥は薄ら笑いを浮かべながら 上半身裸になった千歳を スマホで撮影する
春日井千歳
春日井千歳
三瓶鈴蘭
江古田飛鳥
江古田飛鳥
三瓶鈴蘭
私がルールなの
女子生徒
こうするしかなくね?
春日井千歳
千歳は鈴蘭を睨む
三瓶鈴蘭
目をするわけ?
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
犯してくれる奴なんて
いーっぱい居るけど?
女子生徒
女子生徒
江古田飛鳥
白縫信愛
八乙女焔垂
飛鳥の口から語られた 壮絶ないじめに 信愛たちは言葉を失い 引き攣った表情をする
菅生茜
花牟礼さくら
事じゃないでしょ・・・
江古田飛鳥
江古田飛鳥
鈴蘭が絶対
江古田飛鳥
次のターゲットになる
八乙女焔垂
八乙女焔垂
理由にはならない!
白縫信愛
江古田飛鳥
八乙女焔垂
八乙女焔垂
片付けられる物じゃない
八乙女焔垂
焔垂は怒りに満ちた表情で 拳を握りしめる
菅生茜
江古田飛鳥
いじめは続いて
江古田飛鳥
自殺した・・・
白縫信愛
江古田飛鳥
菅生茜
花牟礼さくら
自殺現場だったの!?
白縫信愛
江古田飛鳥
江古田飛鳥
自殺したの
江古田飛鳥
白縫信愛
白縫信愛
八乙女焔垂
江古田飛鳥
自分から走っていって
自殺したの
江古田飛鳥
八乙女焔垂
江古田飛鳥
江古田飛鳥
楽しみにしてる」
江古田飛鳥
白縫信愛
江古田飛鳥
千歳の復讐だったんだって
江古田飛鳥
そう・・思ったの
飛鳥と別れた一同は 交差点にやって来た
白縫信愛
白縫信愛
菅生茜
花牟礼さくら
言ってたいじめ・・
花牟礼さくら
やってそうだよね
花牟礼さくら
自分がした一番酷い事
って言わないから
八乙女焔垂
八乙女焔垂
恐ろしいよ・・
白縫信愛
皆は静かに黙祷を捧げた
その日の夕方
焔垂は自室のベッドに横たわり 黙ったまま天井を見つめていた
八乙女焔垂
八乙女焔垂
八乙女焔垂
三瓶先輩が)
八乙女焔垂
去年
焔垂は鈴蘭に目隠しをされながら 廊下をゆっくりと歩いていた
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
ダメだならね?
八乙女焔垂
八乙女焔垂
何かですか?
三瓶鈴蘭
お楽しみ♬
八乙女焔垂
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
開けて良いよ
八乙女焔垂
八乙女焔垂
八乙女焔垂
三瓶鈴蘭
三瓶鈴蘭
やっと正式に
部として認めらたから
三瓶鈴蘭
八乙女焔垂
ございます
焔垂は深々と頭を下げる
三瓶鈴蘭
八乙女焔垂
鈴蘭から焔垂へ 送られたプレゼント
それは怪異探求倶楽部と 書かれた表札だった
八乙女焔垂
三瓶鈴蘭
八乙女焔垂
焔垂の目にうっすらと涙が浮かぶ
八乙女鳴子
八乙女鳴子
するとそこに母である 鳴子(なるこ)が入ってくる
八乙女焔垂
八乙女焔垂
入ってくんなよ
八乙女焔垂
八乙女鳴子
八乙女焔垂
菅生茜
鳴子の背後から茜が顔を出す
八乙女焔垂
菅生茜
菅生茜
八乙女焔垂
菅生茜
落ち込んでないかな?
菅生茜
八乙女焔垂
落ち込んでなんか──
八乙女鳴子
そんな二人のやりとりを 鳴子はニヤつきながら見つめている
八乙女焔垂
八乙女焔垂
焔垂は頬を赤くしながら声を荒げる
八乙女鳴子
八乙女鳴子
鳴子は薄ら笑いを浮かべながら 部屋から出ていく
八乙女焔垂
菅生茜
オタク部屋だね
菅生茜
焔垂の部屋の本棚には オカルト雑誌「MW−ムウ−」が びっしりと敷き詰められている
茜はその本棚から一冊取り出して パラパラとページをめくる
八乙女焔垂
菅生茜
彼女はできないな
八乙女焔垂
八乙女焔垂
どうしたんだよ
菅生茜
言ったでしょ?
菅生茜
様子見に来てやったの
八乙女焔垂
何に対してだよ
八乙女焔垂
菅生茜
八乙女焔垂
菅生茜
聞いてからの焔垂
菅生茜
なかったからさ
菅生茜
八乙女焔垂
されるような事ないよ
菅生茜
菅生茜
泣いてたみたいだけど?
八乙女焔垂
菅生茜
昭和臭っ!
八乙女焔垂
八乙女焔垂
うるさいんだよ
菅生茜
菅生茜
菅生茜
ちょーだい♬
八乙女焔垂
八乙女焔垂
八乙女焔垂
菅生茜
焔垂はうんざりした様に 立ち上がり部屋から出る
菅生茜
菅生茜
焔垂が部屋から出ると
八乙女焔垂
八乙女鳴子
八乙女焔垂
八乙女焔垂
八乙女鳴子
八乙女鳴子
八乙女鳴子
部屋で待ってなさい
八乙女鳴子
八乙女鳴子
八乙女鳴子
八乙女焔垂
それからしばらく二人は 部屋でジュースを飲みながら時間を潰す
菅生茜
八乙女焔垂
菅生茜
菅生茜
あるんだよね
八乙女焔垂
菅生茜
ヤツの話なんだけどさ
菅生茜
車に走っていって
菅生茜
言ってたよね?
八乙女焔垂
菅生茜
菅生茜
八乙女焔垂
菅生茜
思えるんだよね
八乙女焔垂
そう思うんだ?
菅生茜
思い出してみてよ
菅生茜
八乙女焔垂
菅生茜
八乙女焔垂
茜が言う通り
八乙女焔垂
〃アレ〃と矛盾するな
菅生茜
そう思うよね?
八乙女焔垂
八乙女焔垂
菅生茜
八乙女焔垂
今の事を電話してみよう
菅生茜
茜は信愛に電話をかけて 詳しい話を聞かせた
白縫信愛
菅生茜
白縫信愛
白縫信愛
嘘をついてた
って事になるね
菅生茜
菅生茜
申し訳ありません的な
リアクションしてた癖にさ
白縫信愛
白縫信愛
菅生茜
菅生茜
さっきの公園でいい?
白縫信愛
白縫信愛
菅生茜
白縫信愛
白縫信愛
白縫銚子
白縫銚子
できるわよ?
白縫信愛
白縫銚子
信愛は銚子の声も聞かず 足早に家から出ていく
白縫銚子
白縫銚子
白縫銚子
それから公園には信愛、茜 さくら、焔垂が集まっていた
花牟礼さくら
花牟礼さくら
最低って言葉じゃ足りない
レベルに最低じゃん
白縫信愛
本当だったとしたら
白縫信愛
警察に捕まるべきだよ
八乙女焔垂
八乙女焔垂
問答無用で犯罪だからな
菅生茜
大丈夫?
白縫信愛
菅生茜
菅生茜
悪霊なんだよね?
菅生茜
白縫信愛
白縫信愛
白縫信愛
全く分からなくて
一同は頭を悩ませる
佐藤佳苗
悩んでるの?
白縫信愛
白縫信愛
佐藤佳苗
佐藤佳苗
見えたから
佐藤佳苗
白縫信愛
白縫信愛
佐藤佳苗
大切な人だから
八乙女焔垂
八乙女焔垂
菅生茜
菅生茜
会った事無いんだ
花牟礼さくら
花牟礼さくら
花牟礼さくら
取り憑いた霊だよ
八乙女焔垂
八乙女焔垂
八乙女焔垂
白縫信愛
信愛は佳苗について説明する
八乙女焔垂
八乙女焔垂
佐藤佳苗
八乙女焔垂
白縫信愛
佳苗は別に──
八乙女焔垂
八乙女焔垂
視えてるのか!?
焔垂は拳を握りしめて絶叫する
白縫信愛
花牟礼さくら
菅生茜
こいつときたら
茜は呆れた表情でため息を吐く
八乙女焔垂
焔垂は目を輝かせながら 飛び跳ねながらはしゃぐ
佐藤佳苗
どうしちゃったの?
菅生茜
菅生茜
こっちおいで
菅生茜
居るんなら
菅生茜
話せるんじゃ無い?
白縫信愛
花牟礼さくら
花牟礼さくら
視えるんだし
八乙女焔垂
視えるって事か?
白縫信愛
信愛は考え込む
佐藤佳苗
佐藤佳苗
白縫信愛
白縫信愛
かもしれない・・)
白縫信愛
白縫信愛
千歳さんの目を見て)
白縫信愛
伝えなきゃ)
白縫信愛
佐藤佳苗
佐藤佳苗
白縫信愛
試したい事があるの
佐藤佳苗
白縫信愛
白縫信愛
佐藤佳苗