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続きいいいいい!!! お願いもっとのびてえええええええ!!!
赤嫌われ
りむちん
りむちん
俺ん家は、貧乏だった
それもかなり下の方の
毎日ご飯が食べられるなんて夢の中の夢だし、
まともな服なんて着た事がなかったくらいだ。
朝になると 殴るように叩かれるドアの音で目が覚める
すると 末っ子の俺 と 黄 、青 、橙 は 桃の後ろに隠れる
紫は 優しく頭を撫でながら、
『 大丈夫 、戻ってくるまで桃くんのそば離れちゃダメだよ? 』
そう言うと 何かを決意するように立上りドアの外へ向かう
毎回聞こえてくるのは ドスの効いた男二人の怒鳴り声と 、
泣きながら 、 耐えるように声をふるわせる、
紫 の声だった __
しばらくして戻ってくると、 紫は 短くて 数時間 、
長くて 1日は部屋に篭もる
けれど 戻ってきたらかならず 、
紫
そう言って 笑顔を作る
そんな笑顔がみんなも、大好きだったみたい、
夜が近づくと 、 兄弟全員で 、
きらきら光るものが沢山ある場所や、
人がたっくさんいる場所にくる
そして、出店を出して お金を貰う
出店の看板には 、 お好み焼き、焼きそば、唐揚げなどの
幼い子供にはどうしても食欲をそそられるような、
料理が沢山、
赤
紫
赤
紫
赤
そう言って まゆの端をさげる
そんな困ったような顔が 、
なんとも言えないような、
ずるくて 、 少し 、 嫌い
もちろん 寒い真冬でも客は来る
だから紫の出店は年中無休
桃は紫の補佐、
橙は、材料のきりわけ、
黄青は 橙のおてつだい
赤
ないらしい 、
まだ俺はちゃーんと、お手伝いが出来る歳じゃないんだって、
だから兄弟から文句を言われたり、ウザがられる事は、
多々あった
客が俺の事を見てくる、
知ってる、
知ってるよ、
どうせ俺が惨めだから見てるんでしょ、
俺が普通じゃないから、
何も出来ない能無しだから
紫は、まだ充分子供と言える歳だった
ある日の夏 、いつも通り出店を出しに行く
1人の30代前半、くらいの大柄な男性
黄金のスカーフを纏っている彼は、
明らかに金持ちそうな雰囲気をかもし出していた。
紫
紫はそう答えると、大柄な男性と、その周りの奴らに連れていかれる
赤
待って、
そう言おうとした、
が、 止められてしまった
赤
桃
桃
大人びた瞳を 揺らす
その時はただ、
彼の瞳を信じるしか無かった、
あれから数年、
俺は今 、
赤
赤
赤
桃
赤
俺が 12 、
じゃあ 紫は?
そんな事が頭によぎる
赤
赤
赤
桃
赤
かこきゅう、
たまになるんだ 、
なんでだろうね、
黄
赤
青
赤
赤
青
黄
赤
うそ、
本当はないてる、
いや、泣かされてる
青
青
そう言って俺の指をぎゅっと持つ
赤
黄
青
やめて、
そんな事したら、
ゆびが、
青
それと同時に俺は悲鳴をあげた、
全治2週間
医者はそう告げる
あいつらよくもやってくれたな、
確かに、この指は誰の役にもたたないし、
何の使命も果たせないし、
もうその使命すら与えてはくれないけど、
赤
たいせつにしてほしい
黄青は大泣しながら、桃にわざとじゃないと泣きつく
さすがの桃も、
可愛い弟に泣かれてしまっては、調子が狂うのだろうか
頭を撫でて終わった、
赤
その日から俺は 兄たちを、兄とは呼ばなくなった
がちゃ、
皆寝ているであろう深夜、
ドアが勝手にひらく
俺たちは体を寄せ合いながら身を縮めた
紫
赤
細身で 、男なのに少し華奢
すらっとした顎のラインは、
月夜に照らされ 縁取られている
桃
青
黄
俺以外 、皆一斉に 抱きつく
紫
そう言われたから、
赤
紫
仕方なく抱きついた
連れてこられたのは 大きなお城みたいなところ
当然 ボロアパートで、
時には 公園で野宿をしていた俺たち兄弟にとっては刺激的すぎて、
青
黄
桃
泣いた
そんな俺たちを見た紫は、中に1人、入ってゆく
黄
青
案の定 ボロ泣
しばらくすると、全身真っ黒のスーツ姿の、
落ち着いた雰囲気の男が2人、
暴れる 、 黄 、青 を抱えて連れてゆく
赤
紫
半ば強引に、
中に入れられた
続く
りむちん
りむちん
りむちん